出版社内容情報
くわしくは「世界観の諸類型と形而上学的諸体系に於けるその形成」と題して,ディルタイが,その生涯の最後の年に公にした重要な文献.哲学的諸体系の無限の多様性についての歴史的意識と,これら体系の普遍妥当性の要求との間の矛盾を解決しようとし,彼の哲学の中心的課題に含蓄深い解明を与えたものである.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いとう・しんご
10
1911年、ディルタイの没年に出された本。昭和10年初版ゆえ旧かな旧漢字が大変だけど、百頁に満たない小著なのでストレスなく読めるし、内容もとても整理されていて理解しやすい。「歴史的相対的」を乗り越えて「永遠普遍」に飛躍しようと哲学がどんな風に苦闘したか、というお話で、ヤスパースやハイデガーを読む前に読んで置きたかった本。彼らの前にどんな問いが、どんな言葉で開かれていたのかを教えて貰ったような気がしました。ディルタイについてもう少し勉強したくなりました。2025/12/29
1.3manen
9
「世界觀の窮極の根柢は生である」(13頁)。「歴史に於ける精神の進展は、人生及び世界に対し一層自由な態度、即ち曖昧な疑はしい起源から生じた伝統に束縛されない態度を求めねばならない」(35-36頁)。自由に生きることが大事。2014/01/31
シンドバッド
8
100ページに満たないものだからかもしれないが、私にとっては、不思議と読み返してしまう本。ディルタイの最晩年の著作。2014/06/08
o
2
世界観の根底は生である=世界観は生に於いて生じる 時間という軸と歴史的意識とで世界観の多様化と相対化が生じたと同時に、その歴史的意識による世界観のholismによって体系の普遍妥当性と歴史的意識との矛盾を解決せしめんとする 世界観は互いに違えど矛盾するものではない と言っても自分には良くわからなかった 自然主義、自由の観念論、客観的観念論とどの類型も無限の弁証法に至る 結局は何がどうなったのか? 難しい 2022/02/12
o
1
ただ一番面白かったのは55ページらへんの感覚論のところ 感覚論は必然と相対説へと至るのだがいかに経験及び経験科学が可能かという問いに対して、矛盾なき連関となるようとなるような知覚相互の内的一致或いは知覚と概念との内的一致がそれであるとされた これはまさに合理性のことであって、この合理性が相対説におけるものでそこから得られたものというのが面白い 合理性の理にかなっているという条件も人により相対的なのか その後のヒュームの歴史的な必要性のとこも面白かった2022/02/12




