出版社内容情報
ロックにはじまる人間精神の経済的分析の方法を徹底的におしすすめたヒューム(1711‐1776)の主要著作.人間の本性を明らかにすることによって「諸学の完全な体系」を与えることを目的として書かれた本書は知性論,情緒論,道徳論を含み,従来の形而上学的観念や神学的な倫理学に大胆な批判を加え,地上的人間の見地に立つ哲学の建設を試みたもの.
内容説明
知的側面とならんで精神の二大分野をなす情的側面を取扱う。情緒をテーマに考察をすすめ、理知は情緒の奴隷と断ずる。
目次
第1部 自負と自卑とに就いて
第2部 愛情と憎悪とに就いて
第3部 意志と直接情緒とに就いて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
逆丸カツハ
21
一巻二巻は面白かったけどこっちはなんとなーくしか読んでない。こんな感じなのか〜。2024/12/28
karatte
2
"知的側面とならんで精神の二大分野をなす情的側面を取扱う。情緒をテーマに考察をすすめ、理知は情緒の奴隷と断ずる"情緒が主で理知が従。ここにヒュームの精神論の凄みがある。2010/02/02
ppp
0
一通り再読。情念を感じる際の我々の関係の把握の仕方はどうなっているかを視点に。どうもよく分からない。理性(reason)は、第三巻も加味すると多義的で、関係の把握の機能が、情念の知覚の場合にどのように働くかについて、明示的ではないのは問題だと思う。答えの候補は関係の直観知が一番近いのだろうか。2014/03/05
ppp
0
偶然、一般人概念を中心に。「普遍的に認められている決定論」はどこから来るか。これを問題としたい。2013/01/31
ppp
0
概念録作成など。"reason""reflection"を中心に。 「理性は情念の奴隷」テーゼは誤解されている。理性は下調べをする事務官であり、想像は印を押す長官のようなもので、とりわけ人間の学問、知識の構成においては、どちらが上位でどちらか下位かということは言えない。2012/08/21
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