出版社内容情報
古代ギリシアにおいて初めて倫理学を確立した名著.万人が人生の究極の目的として求めるものは「幸福」即ち「よく生きること」であると規定し,このあいまいな概念を精緻な分析で闡明する.これは当時の都市国家市民を対象に述べられたものであるが,ルネサンス以後,西洋の思想,学問,人間形成に重大な影響を及ぼした.
内容説明
古代ギリシアにおいて初めて倫理学を確立した名著。万人が人生の究極の目的として求めるものは「幸福」即ち「よく生きること」であると規定し、このあいまいな概念を精緻な分析で闡明する。これは当時の都市国家市民を対象に述べられたものであるが、ルネサンス以後、西洋の思想、学問、人間形成に重大な影響を及ぼした。
目次
あらゆる人間活動は何らかの「善」を追求している。だがもろもろの「善」の間には従属関係が存する
「人間的善」「最高善」を目的とする活動は政治的なそれである。われわれの研究も政治学的なそれだといえる
素材のゆるす以上の厳密性を期待すべきではない。聴講者の条件
最高善が「幸福」であることは万人の容認せざるをえないところ。だが、幸福の何たるかについては異論がある。(聴講者の条件としてのよき習慣づけの重要性)
善とか幸福とかは、快楽や名誉や富には存しない
「善のイデア」
最高善は究極的な意味における目的であり自足的なものでなくてはならない。幸福はかかる性質を持つ。幸福とは何か。人間の機能よりする幸福の規定
この規定は幸福に関する従来のもろもろの見解に適合する
幸福は学習とか習慣づけとかによって獲られるものか、それとも神与のものであるか
ひとは生存中に幸福なひとといわれうるか〔ほか〕
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感想・レビュー
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syaori
マエダ
Gotoran
イプシロン
おせきはん