岩波文庫<br> ニコマコス倫理学〈上〉 (改版)

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岩波文庫
ニコマコス倫理学〈上〉 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 377p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003360415
  • NDC分類 131.4
  • Cコード C0112

出版社内容情報

古代ギリシアにおいて初めて倫理学を確立した名著.万人が人生の究極の目的として求めるものは「幸福」即ち「よく生きること」であると規定し,このあいまいな概念を精緻な分析で闡明する.これは当時の都市国家市民を対象に述べられたものであるが,ルネサンス以後,西洋の思想,学問,人間形成に重大な影響を及ぼした.

内容説明

古代ギリシアにおいて初めて倫理学を確立した名著。万人が人生の究極の目的として求めるものは「幸福」即ち「よく生きること」であると規定し、このあいまいな概念を精緻な分析で闡明する。これは当時の都市国家市民を対象に述べられたものであるが、ルネサンス以後、西洋の思想、学問、人間形成に重大な影響を及ぼした。

目次

あらゆる人間活動は何らかの「善」を追求している。だがもろもろの「善」の間には従属関係が存する
「人間的善」「最高善」を目的とする活動は政治的なそれである。われわれの研究も政治学的なそれだといえる
素材のゆるす以上の厳密性を期待すべきではない。聴講者の条件
最高善が「幸福」であることは万人の容認せざるをえないところ。だが、幸福の何たるかについては異論がある。(聴講者の条件としてのよき習慣づけの重要性)
善とか幸福とかは、快楽や名誉や富には存しない
「善のイデア」
最高善は究極的な意味における目的であり自足的なものでなくてはならない。幸福はかかる性質を持つ。幸福とは何か。人間の機能よりする幸福の規定
この規定は幸福に関する従来のもろもろの見解に適合する
幸福は学習とか習慣づけとかによって獲られるものか、それとも神与のものであるか
ひとは生存中に幸福なひとといわれうるか〔ほか〕

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

syaori

66
人の行動の目的は「善」であり「知識も選択も、ことごとく何らかの善を欲し」ているとするアリストテレスが、善について実践的に考究する本。彼は善の最上のものを「幸福」として、幸福について考察していきます。そのなかで「幸福なひと」とは「よく生きているひと」で、それは卓越性(徳)を正しく働かせる人であること、またそのうちの倫理的徳とは「中庸」によって保たれており、その実現は人間の自由と責任に属していることなどが示されます。よく生きるとはいかなる状態・活動なのか、種々の「個々の場面」から考察されるそれを追って下巻へ。2021/07/02

マエダ

55
「善」とはなんなのかをあらゆる角度から追究した本書である。自分の考えは何事も良いも悪いも偏っている位突出した方が良いと考えてきたが「中庸」というのもなかなか素晴らしい考え方であった。誰にでもできることではない「中庸」という尖り方もあることを知った。2016/01/12

Gotoran

52
アリストテレスが書いたものを息子のニコマコスが編集したもので、10巻から成る。人間にとっての善、最高善としての幸福とは何かを問い、結局究極的な幸福が観照的活動、哲学的な生活にあることを明らかにして、西洋思想・学問・人間形成に多大な影響を及ぼしたと云うアリストテレス。本書上巻では、(第1巻~第6巻で、)「序説」、「幸福」、「倫理的な卓越性(徳)についての概説」とそれらの「各論」、「正義」、「知性的な卓越性(徳)」などが述べられている。興味深く読めた。引き続き下巻へと進んでゆきたい。2021/12/18

イプシロン

33
俗説とか「5分でわかるアリストテレスの倫理学」といったものがいかに信用ならないかを痛切に感じる読書となった。時間はかかっても古典はできるかぎり原著を読むべきだと痛感した。世に蔓延る『ニコマコス倫理学』の解説は重要な内容の半分も解説しておらず、ある点だけを切り取り、「ここが最も重要である」などとのたまい、木を見て森を見ていないからである。その木にあたる部分がいわゆる、倫理的徳に分類される「中庸」である。もちろん実践という点に注目するなら、「中庸の徳」という概念をいかに緻密に理解するかが最重要である。だが、2021/12/04

おせきはん

26
過不足ない中庸の重要性が説かれています。両極の間にある中庸がどのような状態なのか、著者の考えが具体的、実践的に書かれていました。2021/01/17

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