岩波文庫
うるしの話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 308p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003356715
  • NDC分類 752
  • Cコード C0172

出版社内容情報

日本固有のすぐれた技法と美しさで世界に知られる漆芸.化学塗料にも優る堅牢さをもつ漆は,古くから日本人の生活にとけこんできた.本書は,漆聖とよばれた著者(1896-1986)が体験を織り交ぜ,語ったものである.(解説=大場松魚)

内容説明

日本固有のすぐれた技法と美しさで、世界に知られる漆芸。今日の化学塗料にも優る堅牢さをもつ漆は、古くから日本人の生活にとけこんできた。本書は漆聖とよばれた著者が、体験を織り交ぜながら語ったものである。

目次

第1部 漆と漆芸(日本の漆芸の伝統;漆―そのふしぎな樹液;漆器の材料と塗り方 ほか)
第2部 漆とともに六十年(私の修業時代;楽浪漆器修理の経験;蒔絵万年筆の創始とその影響 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

21
半世紀も前に岩波新書で刊行された本。古い話にも耳を傾けたい。本日、読了。書き手は生涯、漆や蒔絵に携わった第一人者。本文もだが、第二部の「漆とともに六十年」が面白い。数々の業績もあるが、志の高さ、生き方の潔さが印象的。2018/05/28

さっちも

15
昔、インドからの飛行機で関空に着く際、インド人が「うぉー」というような歓声をあげていた。森林にお覆われた熊野の山地を目の当たりにして、想像もしていない日本の風景に驚かされたのだろう。仏像といえば日本は木造だが、世界的にみれば石像が大半という事実からも木の文化国といえるのではないか。中国よりも早く縄文のころから漆を使い、西洋では漆器のことを「Japan」という事実からも、漆器の国なのだ。木とともに歩んできた日本文化のはずなのに、今漆器に誰も目もくれていない。本を読む限り驚くべき文化結晶だ。2022/01/13

桃の種

5
松田の漆への知識、経験が自信となり、そして行動となり、漆は普及され、それがまた漆の為となる。2021/02/24

シージャ

4
再々・・・読。チェック事項もろもろのため。工芸家としての素晴らしさをところどころで再確認。2022/02/06

愛書卿

3
腕時計で漆をつかった文字盤をみてからうるしの蘊蓄に興味が湧いて購入。日本文化の重鎮が語るうるしについての内容が深い。 うるしだらけだけど興味があるとおもしろい。講談社新書のイギリス人アナリスト日本国宝をまもると合わせて読むと現在の近況をしることができる。2017/05/05

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