出版社内容情報
「女の目に心に,女ならでは持たない,深みとねばり,鋭さと敏さとを狙いました」と著者の言う通り,幕末から明治の実社会の内面が,庶民の胸に刻まれた時代の絵模様として鮮やかに織り出された.下巻には,本所の7不思議,大阪の怪事あれこれ,さまざまな大衆芸能,初めての西洋料理など,盛りだくさんな内容.(解説=紀田順一郎)
内容説明
「女の目に心に、女ならでは持たない、深みとねばり、鋭さと敏さとを狙いました」と著者の言う通り、幕末から明治の実社会の内面が、庶民の胸に刻まれた時代の絵模様として鮮やかに織り出された。下巻には、本所の七不思議、大阪の怪事あれこれ、さまざまな大衆芸能、初めての西洋料理など盛りだくさんな内容。
目次
御行儀のよい増山様
脱走組のおとまりさん
女みたいな長唄の巳太郎
貴婦人の慈善会と看護婦
守田勘弥を助けた芝居
団十郎と折合ぬ松永和楓
半狂人の勝ッ平
岩亀の鑑札娼妓の朝帰
錦絵から生れる幕末話
大道芸術女砂文字の死〔ほか〕