出版社内容情報
かつての隊商の道シルクロードを現代の自動車道路に! 建設ルート調査のため,スウェーデンの探検家ヘディン(一八六五‐一九五二)は一九三三年,時あたかも戦乱にあけくれる中央アジアに向けて旅立った.古代シルクロードの自然や風物を美しく描く,ヘディン最後の大旅行の記録.原書の写真・スケッチはすべて収録した.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シンドバッド
4
著者の特長ではあるものの、淡々とした、記録。 読む方も、不思議なもので、淡々と読んでしまった。2013/05/17
ホレイシア
3
この頃に読みあさった本から得た地理の知識が、ミステリーを読むのに役立ったりしている(笑)。
Като́н
0
複雑怪奇な理由で簡単に降りるはずの許可が出ず、時間を空費するというのはいつの時代の辺境にもありがちな話。張騫はもっと乱暴な手段で十年間捕まったのだから。馬仲英、段祺瑞、盛世才、金樹仁、黄慕松、林鼎山と様々な名前が出てくる。大雑把にしか把握していない新疆史について、簡単明瞭にまとめた本が読みたい。2025/02/08
Kaname Funakoshi
0
ヘディンによる中国奥地の自動車による探検の後編。軟禁されたウルムチをなんとか離脱して、道路未整備のゴビ砂漠を自動車で測量しながら牛歩の歩みの帰路。ただし描かれる景色が美しくて旅行に行きたくなってしまう2020/09/30