出版社内容情報
ペルリ提督(1794‐1858)が嘉永5年・6年・安政元年(1852‐54)にわたって中国の諸海域および日本に来航した記録の翻訳で,提督が合衆国に帰還後,その報告を中心とし乗組士官の覚書を加えF.L.ホークスが編纂したもの.文化史的にみても,幕末の混沌とした世相を知る上にも絶好の資料.幕末外交史を知る上で重要な古典である.
感想・レビュー
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5
3巻はペリー初来航を果たした浦賀から、琉球へ行った後広東、マカオに赴いた後、1854年1月14日に香港から再度琉球へ向かう。琉球へ立ち寄った後日本側が浦賀での再上陸を要請したが、より江戸付近への上陸を望むベリーに押し切られ横浜へ上陸する。1854年3月31日12条よりなる日米和親条約が結ばれ、日本の鎖国が解かれるまで。この条約に際して「キリスト教諸国が今日本に強制して、不愉快にして非進歩的且不自然な孤立状態に後戻りさせるのは不快な不名誉である」と余計なおせっかいぶりを発揮して正当化しているのは、今と同じ。2014/04/21