内容説明
大拙の事実上のデビュー作Outlines of Mahayana Buddhism、1907、の邦訳。明治新仏教の到達点の一つであり、二十世紀のZen Buddhismの起点ともなった書。過去の仏教の解説でなく、現代に生きる新たな宗教としての「大乗仏教」を思想と実践の両面から提起する。智慧と慈悲の統一を説く理知的にして情熱的なその筆致は、今もなお生命を失わない。
目次
序論
思索的大乗仏教(実践と思索;知識の分類;真如(bhutatathata)
如来蔵とアーラヤ識
無我説
業)
実践的仏教(法身;三身説(仏教の三位一体説)
菩薩
菩薩道の十段階―我々の精神生活の階梯
涅槃)
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