出版社内容情報
日本曹洞宗の開祖道元(一二〇〇―五三)が,自らの宗教体験を述べ,坐禅によって到達する正法の悟りの内容を様々な面から説く.「正法」は正しい仏の教え,「眼」はあらゆるものを照らし,「蔵」はあらゆるものを包む意.七十五巻本と十二巻本の全巻,および付巻として「菩提薩〓四摂法」など五巻を収め,この大著の全容を示す.
内容説明
道元(1200‐53)の主著。和文を主とし時に漢文をまじえて自己の宗教体験を述べ、座禅によって到達する正法の悟りをあらゆる面から説いた。(1)には『辧道話』を巻頭に、1巻「現成公案」―18巻「観音」を収録。脚注・補注を加え読解の助けとした。
目次
第1 現成公案
第2 摩訶般若波羅蜜
第3 仏性
第4 身心学道
第5 即心是仏
第6 行仏威儀
第7 一顆明珠
第8 心不可得
第9 古仏心
第10 大悟
第11 坐禅儀
第12 坐禅
第13 海印三昧
第14 空華
第15 光明
第16 行持
第17 恁麼
第18 観音
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魚京童!
26
さっぱりわからん。昔から頭の良いヒトか頭のいっちゃったヒトがいて、わからんことをわからんまま頭に入れて、考えた気になって、私が神だって言い始めてたんだと思う。せっかくの頭の良さを無駄遣い。有効な使い方をして、コンピュータの前で酔っぱらっている私とは一体って話だよね。日本人は中国を目指し、中国人はインドを目指した。インド人はどこを見ていたんだろうね。阿耨多羅三藐三菩提 あのくたら山脈にある三菩提だと思ってたけど、anuttara samyak saṃbodhiだもんね。意味わからんよね。2022/06/25
わ!
3
岩波文庫や講談社学術文庫から訳本が出ているのですが、途方もない長編です。かなり敷居が高い本ではあったのです。そこへ「中公バックス」の日本の名著シリーズがありまして、このシリーズに、抜粋版の正法眼蔵があるわけです。それでついに読むことが出来たという次第であります。抜粋版ですから、正法眼蔵の中から三十二巻分が載せられているだけです。本来、正法眼蔵は九十五巻本と七十五巻本が伝わっているらしいので、オリジナル本の1/3しか読んでいないことになるなですが、それはそれで楽しめる内容になっています。2012/03/03
Kenichi Kawabata
3
915 滋賀県湖北の洞寿院で3年前にはじめて座禅にふれたことを思い出しました。早春の厳しい寒さの中、凛とした空気の中心静かに座禅をしましたが、自分の内面はたくさんの想念が浮かんでは消え、また現れていました。日々の生活の一つひとつをおろそかにすることなく、生きていくことがまさに行持(修行)であると感じました。2015/12/31
kazunoya
1
2003/3/30