出版社内容情報
十九世紀末から二十世紀初にかけて中国で民族革命を鼓吹し,孫文・黄興とならんで「革命三尊」と呼ばれた思想家章炳麟(一八六九―一九三六)の主要論文24 篇を収録.仏教と老荘の思想にもとづいて西欧思想に対峙し,徹底した帝国主義・植民地主義批判を展開した彼の哲学は,彼を終生師と仰いだ魯迅,毛沢東等に大きな影響を与えた.
内容説明
19世紀末から20世紀初にかけて中国で民族革命を鼓吹し、孫文・黄興とならんで「革命三尊」と呼ばれた思想家章炳麟の主要論文24篇を収録。仏教と老荘の思想にもとづいて西欧思想に対峙し、徹底した帝国主義・植民地主義批判を展開した彼の哲学は、彼を終生師と仰いだ魯迅、毛沢東等に大きな影響を与えた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
∃.狂茶党
7
多分歴史年表確認しながら読んだほうが良い本。 民族主義者であり、儒教的価値観や、中華思想など、彼の求めるものには同意できない点が多いが、支配構造や腐敗に対する、怒りは、理解できるものであり、権力批判は、いまも鋭い。 仏教的に世界を捉えていくのが主軸で、儒教に対する批判などもあるのだが、根っこは儒教であるように思える。 2022/01/23
CCC
3
な、なんて中庸を知らない奴なんだー。と言えばブチ切れられそうだけど、いくらなんでもこれは。がっちがちの民族主義者。哲学に関する部分なんかも独創性がありある意味では面白いが、極端なのは変わりない。仏教は科学と対立しないという言い方を稀によく聞くが、この本の中ではその二つがはっきりとした形で衝突していて、それを見ることが出来るという意味でも面白い。と面白いところは多いが、受け入れがたいところばかりであり、真面目に実行されれば地獄待ったなしと思われる。2015/11/23
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