出版社内容情報
日本民族の諸源流から説きおこし古代天皇制国家の下での身分制度の創出を論じた第一章から,水平社の創立と水平運動の展開まで,身分制の底辺におかれて差別されてきた被差別民衆の歴史を述べた先駆的労作(一九二四).戦前の社会主義運動で活躍した高橋貞樹(一九〇五―三五)が弱冠十九歳で書き上げた人間解放への情熱あふれる一冊.
内容説明
日本民族の諸源流から説きおこし、古代天皇制国家の下での身分制度の創出を論じた第1章から、水平社創立と水平運動の興隆まで、身分制の底辺におかれて差別されてきた被差別民衆の歴史を述べた先駆的労作。戦前の社会主義運動で活躍した高橋貞樹が弱冠19歳で書き上げた人間解放への情熱あふれる1冊。
目次
第1章 特殊部落の歴史的考察(特殊部落の史的背景;上代日本の奴隷制度;特殊部落の起源としての中古賤民;穢多の名の源流;特殊部落の形成時代;徳川時代における穢多・非人の制度)
第2編 特殊部落の現在と水平運動(穢多・非人の解放とその効果;特殊部落の現状とその社会的地位;部落差別の実状;同情的運動の失敗;水平運動の闘争;水平運動の社会的意義;部落の無産化とその解放)



