岩波文庫
倫理学〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 481p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003314494
  • NDC分類 150
  • Cコード C0112

内容説明

和辻哲郎(1889‐1960)の主著であり、近代日本最大の体系的哲学書。東西の古典を渉猟し、現象学・人類学・社会学・地理学など最新の学知を総合。倫理学原理論から共同体論に至る一大構想は、余人の追随を許さぬ壮大さで屹立する。本冊では共同存在としての人間を律する「根本理法」としての倫理学の方法を考究。全4冊。

目次

序論(人間の学としての倫理学の意義;人間の学としての倫理学の方法)
本論(人間存在の根本構造;人間存在の空間的・時間的構造)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

リンデ

5
和辻哲郎の「倫理学」の体系的哲学書。1巻では、主として、倫理学の対象としての「人間存在」が、人と人との主体的な「間柄」によって成り立つものであり、人間存在の根本構造が「否定の否定」(自他に分裂することによって「個別」としてなりたち、そこからまた自他不二の「全体」へ帰りくる)という根本構造を持っていることを、古今東西の哲学、倫理学、現象学などを引いて、それを吟味しつつ緻密に論証していく。哲学のバックボーンを持たない私には難解ではあるが、和辻独特の名文に惹かれてついなんども読み返してしまう名著である。2021/05/18

ЯeoN_Hoff

3
ヘーゲルの流れにどっぷり ハイデガーとかベルクソンとかのまとめが興味深かった2010/12/25

R

2
人間がたった一人では存在しえないことを前提に,関係性に着目し,「間柄」という語句を提示する。西洋の哲学的業績を駆使し,自身の体系的思考を積み上げていこうとする意欲にあふれている。人間存在の空間的・時間的思考の部分は読むときに集中力不足。2019/11/24

xivia | ゼビア

2
ゼミのテクストとして読了.和辻は先哲の哲学の重箱の隅をつつくのではなく,合気道の様にばったばったと倒していく.それが出来た理由は和辻の禅の理解かもしれない.先哲に対する和辻の友愛のようなものもみた.2017/06/30

カタユリ

0
長大な本ではあるが、全体を俯瞰するに「間柄」という概念がこの本)において重要であるのではないかと感じた。 それゆえ、間柄を詳細に論じている第1章「人間存在の根本構造」が特に面白かった。 まだ2巻途中しか読めていないので、どういった内容が続いていくのか期待。

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