出版社内容情報
明治43年,天皇暗殺計画の首謀者として捕われた秋水は,翌年同志11名とともに秘密裁判によって闇に葬られた.このいわゆる「大逆事件」の獄中で脱稿した本書は著者の「最後の文章にして生前の遺稿」.西欧における科学的聖書批判に基づいて,キリスト神話説を展開し,歴史的存在としてのイエスを否定する.解説=林茂,隅谷三喜男
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あんかけ
2
タイトルがめちゃくちゃ目を引いて購入。がんばって読み終え。「ここが変だよキリスト教の成り立ち」を並べつつ、「こんだけおかしいならキリストなんかおらん」と結論。当時の本でいろいろ調べつつ書いたようだけど事実どうなんだ?うまいこと各宗派と教会の方で説明はつけられるようになっていそう。で、解説を読むとどうやら攻撃の本命は同じく「成り立ちのふわっとした歴史あるもの」らしく、なるほどと。当時はまだその意識が強いわけで、そう持ってくるのか。関係ないけど80年前の日本語が頑張って読むものになるっているのに驚いた。2025/07/05
シンドバッド
2
奥付から40年も積読であった。もっと早く、学生時代にしっかりと読んでおくべき書であった。社会思想の講義で引用されていたと思うが、…。勉強し直すに遅い。2017/06/09
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- 和書
- すきやばし次郎旬を握る