実業之日本社文庫<br> 桜の下で待っている

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実業之日本社文庫
桜の下で待っている

  • 著者名:彩瀬まる
  • 価格 ¥587(本体¥534)
  • 実業之日本社(2018/02発売)
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  • ポイント 125pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784408554020

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内容説明

面倒だけれど愛おしい―― 「ふるさと」をめぐる感動の物語。郡山、仙台、花巻……桜前線が日本列島を北上する4月、新幹線で北へ向かう男女5人それぞれの行く先で待つものは――。実家との確執、地元への愛着、生をつなぐこと、喪うこと……複雑にからまり揺れる想いと、ふるさとでの出会いをあざやかな筆致で描く。注目の気鋭作家が丁寧に紡いだ、心のひだの奥底まで沁みこんでくる「はじまり」の物語。解説/瀧井朝世

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

249
『故郷とは必ずしも気安い場所ではないのだろう。お土産を両手に持って勇んで帰る人もいれば、喧嘩をしにいく人も、帰るのが気まずい人もいるに違いない』というそれぞれの主人公達の『ふるさと』。この作品に登場した主人公達にとってそれぞれが目的地とした『ふるさと』も、やはり単純に気安く訪れる場所ではありませんでした。『向かう先に生きた他人がいる限り、関係性は四季を越える桜の木のように花盛りと冬枯れを繰り返し、どちらか一方では固まらない』という先に描かれる物語は、そんな『ふるさと』が見せる一つの姿だったのだと思います。2022/02/21

しんたろー

211
「東北新幹線」と「花」をモチーフにして描かれた5つの短編集は今まで読んだ彩瀬さん6作中で、一番ホッコリした。宇都宮から始まって郡山、仙台、花巻と違う主人公によって「ふるさと」を文字通り紹介する部分もあって観光的な気分も味わえたが、それ以上に心情的な拠り所としての「場所」を巧く表現していて共感できる話が多かった。単なる田舎話に終わらず「フクシマ」の実情についても自然体で語られており好感が持てた。5話目は予想通り、車内販売の女性が主人公になって纏めていたのも嬉しい。「明日も頑張ろう!」と思わせてくれる良作👍2019/03/05

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

183
春は恋の季節。はじまりの季節。一筋の寂しさ、心もとなさを胸の隅に感じながら、桜の淡い色とともにわくわくと胸ときめかす。 東北新幹線に乗って北上する5人のそれぞれの家族の話を、春らしく花に絡めて描く短編集。故郷のあたたかさ、郷愁。そして同時に感じる煩わしさ。誰よりも近しいからかけがえなくて、疎ましい。でも大切にできる人でありたい、いつも。新幹線や高速バスにひとり乗って誰かのもとに行くのは切なくて嬉しくてさみしい。おばあちゃんになっても、誰かのためにワンピースを着れたら。2019/03/24

おしゃべりメガネ

150
ハードカバーで読んで以来、6年ぶりの再読でした。タイトルからして、やはり今読むのが一番と思い、何気に手にとりましたが、初めて読んだトキよりはなんとなくココロに残る作品でしたね。5編からなる短編連作集で、桜はもちろん東北にかかわるテーマが震災後の話について書かれています。人それぞれに家族や故郷に思うところはあり、そんな思いを抱えたまま、新しい自分やこれからの未来を見つめなおしていきます。サラッと読めてしまいますが、それでいて決して軽いワケではなく、それぞれの話に味わい深いテーマが綴られいるのが良かったです。2021/05/18

エドワード

141
愛する人と東京で出会い、故郷の両親へ会わせに行く。よくある話だ。今の日本、東京は自由と夢と成長の象徴であり、故郷は地縁血縁と衰退の象徴である。狭い故郷の社会を嫌って東京へ出て行く人も多ければ、狭いからこそ故郷を愛する人もいる。東北新幹線を舞台に、東京と故郷の間で揺れる心を描いた五編。その眼差しは常に優しく穏やかだ。恋人の方言を聞いた時の距離感ってあるね。千里チャンが冥界で輪廻転生する話は岩手県ならでは、という感じがする。終章は新幹線の販売員さんの視線。<観光客か帰省客かは一目でわかる>そんなものなのね。2018/02/17

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