岩波文庫<br> 西田幾多郎哲学論集〈3〉自覚について 他四篇

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西田幾多郎哲学論集〈3〉自覚について 他四篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 422p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003312469
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C0110

出版社内容情報

IIIには,「絶対矛盾的自己同一」など,最晩年の六年間に書かれた論文より五篇を集録.表題作は,直観と反省の内的結合としての自覚の立場から,「私と汝」「個は個に対して個」という著者の一貫して追求した問題が究極的に提示される.このように孜々として思索を深めてきた西田は,敗戦間近の一九四五年六月に死去.

内容説明

3には、「絶対矛盾的自己同一」、最後の宗教論など、最晩年の6年間に書かれた論文より5篇を収録。表題作には、直観と反省の内的結合としての自覚の立場から、「私と汝」「個は個に対して個」という著者の一貫して追求した問題が究極的に提示される。このように孜々として思索を深めた西田は、敗戦間近かの1945年5月に死去。

目次

絶対矛盾的自己同一
歴史的形成作用としての芸術的創作
自覚について
デカルト哲学について
場所的論理と宗教的世界観

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

14
70-76歳で書かれたもの(解説上田氏399頁)。 直線的なるものが円環的なる所に、 創造ということがあるのである、 真の生産があるのである(23頁)。 絶対矛盾的自己同一として作られたものより作るものへ という世界は、過去と未来とが相互否定的に現在に おいて結合する世界。矛盾的自己同一的に現在が 形を有(も)ち、現在から現在へと自己自身を 形成し行く世界(29頁)。 歴史的世界は意識的である(33頁)。 生命はいつも動揺的(50頁)。 現代ではSTAP細胞を巡る。 2014/04/02

roughfractus02

8
宗教は合理的に「内在的」に言語で対象化することはできず、単に超越的と言っても言語の対象化に留まるとするなら、宗教は「内在即超越」という立場で考える必要があると著者はいう。自覚(「分かる」)をめぐって自己と対象に分ける人間の思考習慣を、分離した他者との出会いによって自己を作る機能として捉え直す本書は、自己に世界が写し出され、世界に自己が写し出されるという入れ子構造を持つ人間が、言葉によって絶対的な自己として超越を考える時、宗教は論理的には入れ子構造の矛盾を絶対的で自己同一的な神として人間の前に現れるとする。2025/01/14

記憶喪失した男

8
有名な「絶対矛盾的自己同一」が収録されている。その細かい感想は別のところで述べているのでここでは省くが、傑作だと思う。しかし、田辺元「社会存在の論理」1936年に対して西田幾多郎「絶対矛盾的自己同一」1939年なので、京都学派の第一人者は田辺元だと思う。2017/02/27

井蛙

4
矛盾的自己同一は場所的論理の同一律であるという。AとBが矛盾するには両者が相結ぶ場所がなければならない。つまり場所を基準に考えると個物の矛盾は場所そのものの自己矛盾といえる。つまり矛盾的自己同一とは場所のあり方に他ならない。西田は主語論理、述語論理のいずれかを選ぶのではなく、両者の矛盾的自己同一としての場所的論理によって宗教に至るまでの諸事象を、主客対立を乗り越えたところで説明しようとする。ここで重要なのが行為的直感という概念である。私は世界の只中で制作を行うのであって、この意味で世界は表現的なのである。2018/06/13

ぱぴ

3
「我々の自己とは如何なるものであるか。我々が之に於いて生まれ之に於いて働き之に於いて死にゆく現実の世界とは如何なるものであろうか」 世界に対する見方、自己の捉え方、他者との関わり方、日常生活での処し方、学問とは、科学とは、神とは、人間とは………世界の捉え方が180度変化し、この世で生きるということについてポジティブな視点が持てるようになった。 生きるとは、儚くも何て素晴らしい。 うっかり著者の晩年の思想から手をつけてしまったので、これから更に追求していきたい。2022/02/01

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