出版社内容情報
本書は,著者が逆境にあって精神の平安を探し求め,これをキリスト贖罪の福音において見出しえた深切なる信仰的実験の記録であり,同時にこの得られた平安の理由を究明しようとした組織ある信仰論である.しかも「神の備え給いし人類救拯の道に関わる学問」としての神学を初めて日本人のものたらしめた書.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
82
不遇の生活を強いられた中でも、神を求める姿が強く伝わってきました。逆境にあったからこその信仰は芯が通っており、キリスト者・内村鑑三の強い姿が浮かび上がってくるようです。果たして自分は逆境に立たされたとき、内村のように信仰心を忘れず、強く貫くことができるかと思わされました。2017/08/07
壱萬参仟縁
25
昨日上田市のH書店で購入。The more I think of it, I find this conclusion more impressed upon me --- that the greatest thing a human soul ever does in this world is to see something, and tell what it saw in a plain way. ---Ruskin(p.4)で始まっている。内村先生の心の平安を如何に得ようとしていたか、を想像。2021/02/26