出版社内容情報
維新後「明六社」の創立に参加し国民道徳の振興に努力した西村茂樹(1828‐1902)が,当時の首相伊藤博文を先頭とする極端な欧化主義的風潮を憂慮し,日本道徳の再建の方途について述べたものが本書である.伝統的な儒教を基本としてこれに西洋の精密な学理を結合させるべきことを説いたこの書物は,近代日本思想史の重要なる文献であろう.
維新後「明六社」の創立に参加し国民道徳の振興に努力した西村茂樹(1828‐1902)が,当時の首相伊藤博文を先頭とする極端な欧化主義的風潮を憂慮し,日本道徳の再建の方途について述べたものが本書である.伝統的な儒教を基本としてこれに西洋の精密な学理を結合させるべきことを説いたこの書物は,近代日本思想史の重要なる文献であろう.