出版社内容情報
仁斎は,徳川幕府の官学として絶対の権威をもっていた朱子学を批判し,新しい学説を主張した個性的な思想家として名高い.本書は師と弟子の問答形式を用いて自己の哲学を実践的な面からわかりやすく説いた入門書である.力強く生を肯定する人間尊重の思想によって孔子・孟子の原典を生きいきと捉えながら述べてゆく.
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きさらぎ
4
伊藤仁斎が、自分の思想を「童子の質問に答える」という形式で判りやすく説いた本。ということで、(読めるかな…)とちょっとドキドキしつつ手に取ってみた。勿論漢文ではなく書き下し文。いや、ホントこれ判りやすい。注や書き下しの文もいいのか、何ともすらすら読めてすっと頭に入る。推敲を重ねた本らしいが、仁斎って多分本当に頭がいいんだろうな、と思った。これだけで日常道徳指南本(と括っていいのかは判らないが)としては十分よく判るんだけど、折角なので論語と孟子は読もうと思った。特に孟子は未読なので。読んで良かったです。2015/07/19
jiroukaja
2
論語、孟子を読んだ後に最適。大学、中庸も先に読めば尚良し。2010/04/12
ザインヘリット
0
仁斎をお伴に、論語の素読をはじめた。スローペースで熟読玩味。2022/02/06