岩波文庫
三人姉妹

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  • サイズ 文庫判/ページ数 121p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784003262245
  • NDC分類 982
  • Cコード C0198

出版社内容情報

小さな町にすむ三人の姉妹が,現在に満足している人たちにとりかこまれ,空しく朽ちて行く姿を描く.当時のロシア社会が理性ある人間にとってどんなにたえがたいものであったか.幕切れに姉妹が,憧れの首都に呼びかける「モスクワへ!」という言葉は絶望的停滞のなかにも希望の失われていないことを印象づける.一九○一年.

内容説明

1880年代、モスクワを遠く離れたある地方都市を舞台に、オーリガ、マーシャ、イリーナの三姉妹が、現状に満足している人々にとりかこまれておくる無気力でやるせない生活と夢を描いた戯曲。世紀末のインテリゲンチャの暗い生活の中にも明日への夢を見出す晩年の作者の思想がみごとに表わされた傑作。モスクワ芸術座のために執筆され1901年初演。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みつ

23
チェーホフの四大戯曲の中でも最も好きな作品。これまでは神西清訳の新潮文庫版で何度も読んできた。将来を嘱望されながら「やっと生活しはじめたばかりで、退屈な、灰色の(以下略。p102)」日々を送ることになる兄。次女マーシャは夫に愛を感じない(『かもめ』の同じくマーシャの夫婦関係も彷彿)。モスクワの都会生活に憧れる三女イリーナ。理想を語りながら妻子ある生活に疲れ果てているヴェルシーニン。人生を優しく達観するトゥーゼンバッハ。皮肉屋のチェブトゥイキン。それぞれの登場人物たちが噛み合わない会話を繰り広げながら➡️2024/04/02

藤月はな(灯れ松明の火)

13
高学歴であるが暮らしは楽にならず、「個」としての自分も「世間」の型に嵌められ、神経をすり減らす者たち。これは現在の就職難の時代にも共通することであろう。チェーホフは本書で「生きるための苦しみと生きているからこそ実感できる喜び」を説いているが現在ではそれがどこまで通用できるのか。2012/07/16

Tonex

4
チェーホフの戯曲を読むのはたぶん初めて。会話が意味不明。というか、会話になってない。登場人物の感情の動きがさっぱり理解できない。何が問題になっているのかわからない。そもそも翻訳の日本語がひどい。注もあとがきもあまり参考にならない。半分くらい読んでから、一旦本を置き、ネットでレビューなどを検索してみたりした。我慢して最後まで読んだら、やっとどういう話なのか、なんとなくわかってきた。全体像がわかってから振り返ってみると、それなりに面白いかもしれないという気がしてきたが、やはり戯曲は苦手。2015/03/17

ならむしん

2
私がsyrup16g大好き人間なせいかもしれないが、syrup16gぽいなと思った。この手の諦観がなんだか本当に好きなのだ。ただやっぱり名前が覚えられねえ!2025/03/26

Sosseki

2
改定版とあるが、それが1964年。訳が悪いのか、読みにくかった。都会へ戻ることを願いつつ、田舎にくすぶる三姉妹と弟/兄一人。なんだかんだいって、田舎に根を張って暮らすのだろうし、それが相応しいようだ。2020/09/20

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