岩波文庫<br> ロシヤは誰に住みよいか

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岩波文庫
ロシヤは誰に住みよいか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 362p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003261118
  • NDC分類 981

出版社内容情報

農奴解放期における農民生活を描いた一大叙事詩.プーシキンに始まるロシア詩の伝統を復活,発展させた民衆詩人ネクラーソフ(1821‐1878)が,真にロシア国民のあるべき姿は何か? を追求した畢生の大作であり,その農民研究の集大成でもある.原文の素晴しい韻律と格調を正確に伝えた本書は,多くのカットを挿入し楽しい読み物となっている.挿絵=ア・ア・ルイブニコフ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

21
訳も関係もあるのか農奴開放期のロシアの雰囲気が伝わります。誰にとって一番すみよいのかは、その時々や価値観により異なると思いますが、過度に欲をもたずに生きていきたいと感じました。2024/03/02

たつや

16
トルストイにはまっていたので、その流れで読んでみましたが、予想外に面白かったです。農奴解放令発令後、約十年雑誌に連載されたものをまとめたもの。プロローグで七人の百姓が出会い、このロシアで誰が一番幸せなのか?言い争い、しまいには、つかみ合いの喧嘩になる。まるで落語かコントのような展開で、幸せな人を探しに行く、当時のロシア人の生活ぶりを滑稽に綴っているが、歴史的資料にもなると思います。2016/06/27

kozy758

7
ロシア帝政での「農奴解放」期の農民の暮らしが生き生きと描きだされている。農民たちはたくましい。女性も強い。本当のところ「誰に住みよい」のだろうか。現代日本ではどうなんだろうか。本書から言えることとして、酔っ払いたちにきいてみるのがいいのかもしれない。2019/05/18

マリンカ

4
農奴解放後のお話。 7人の百姓が「ここロシアでは一体誰が一番幸せに暮らしていけるのか?」と 地主、官員、神父、商人、貴族、皇帝 それぞれにどんな暮らしっぷりかを聞いて回る叙事詩。 皆大変苦労な暮らしっぷりを語りますが、当時お得意の検閲に引っかかってか、 後半の方は描かれていない方もいるし内容が中途半端に終わっている感じ それでも暗い内容のあるにもかかわらず軽快な流れの詩は読んでいて気持ち良かった2016/06/22

刳森伸一

1
「このロシヤで 誰がいちばん 気ずい気のまま しあわせにくらしているか」を確かめるべく遍歴の旅に出る七人の百姓と彼らが出会った人々の物語。構成に粗が目立つが当時のロシアの問題がよくわかる快作。2013/08/05

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