岩波文庫<br> ラムンチョ

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岩波文庫
ラムンチョ

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  • サイズ 文庫判/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003254653
  • Cコード C0197

出版社内容情報

スペインの国境に近い,深い山あいの一寒村を舞台とした物語.混血の私生児ラムンチョはプロット競技の名選手として人びとに愛されている.復員した彼を絶望せしめたのは,待っているはずの恋人が修道院に入れられていたことだった.悲しみのあまり彼は南米へさすらいにゆく.詩人ロチの特徴が最もよくあらわれた作品.

内容説明

ピレネの山襞に埋もれた寒村を背景に、未知の国への憧憬と、父祖の地に対する愛着に煩悶する主人公ラムンチョの悲恋を描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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傑作。国境=限界、そして密輸=国境の不正通過の物語。主人公ラムンチョは、終盤神を「幻想」として退ける。しかし、彼はここで「もの」を対話する存在として、意味(言葉ではない)を取り扱う第二の「神」へ変形させてしまう。劇中で密輸業者の首領にして教会の聖歌隊であるイチュアが、未来のラムンチョである。故に彼は、グラシューズの神=「十字架」と、アロチュコアの神=「冒険」に、肯定として神(意味)を見つめる「魂なき者達」に屈服してしまう。そして「神」という限界の不正通過、グラシューズの「密輸」はイチュア同様、失敗する。2013/01/05

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