出版社内容情報
児童文学『ふたりのロッテ』や『飛ぶ教室』でおなじみの作家ケストナー(1899-1974)による大人のための詩集。現代人のゆううつをユーモアをまじえた新鮮な感覚とウイットで表現。きわめて即物的でありながら抒情的、悲しさと笑いが渾然一体となった〈読むクスリ〉。はからずも人生の苦さを知ってしまったすべての人たちに!
内容説明
『ふたりのロッテ』や『飛ぶ教室』などでおなじみの作家ケストナー(1899‐1974)による大人のための詩集。現代人のゆううつをユーモアをまじえた新鮮な感覚とウイットで表現。即物的でありながら抒情的、悲しさと笑いが渾然一体となった“読むクスリ”。はからずも人生の苦さを知ってしまったすべての人たちに!
目次
列車の譬喩
ホテルでの男声合唱
臆せず悲しめ
堅信を受けたある少年の写真に添えて
顔のうしろはだれも覗かない(勇気のある者のためのテキスト)
顔のうしろはだれも覗かない(小心者のためのテキスト)
努力家
墓場の老女
感情の反復
偶然による残高〔ほか〕
1 ~ 3件/全3件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もちまる
39
人生処方と題しているが、日常生活から学べ感じろって感じかな?と言うよりも、日常から感じられる事を書いているのかな。2019/08/29
けんとまん1007
34
まさに処方箋的詩集。いろんな読み方がある。その時の状態で、読み解き方もいろいろ。2019/04/17
lily
28
日記と短編の間で揺れるような気取ったところがなく素朴で和むわね。詩集を読む行為そのものがカタルシスよ。「俗物的な物語詩」と「ある女性の弁護演説」と「怠惰の魅力」、「厭世家とは簡単にいうと」なんてケストナーの魅惑に引き込まれずにはいられないんだから。2019/06/12
魚京童!
22
ケストナー最高だと思う。ただ、人の死には無力だ。2017/12/10
藤月はな(灯れ松明の火)
22
詩というよりは、オチのある人生感を述べた散文かな。印象的だったのは、何度も家とカフェを往復して男性に会っても「どうして本を持ってないのか」と言われて遂には泣き出しちゃう女性の話。人のちょっとした言葉で居た堪れなくなって、何度もやり直しているのに上手く、いかず、クタクタになってもまた、人から言われるとどうしていいか、分からなくなってしまうことってありますよね。勿論、言った本人はそういう意味合いでいったでないにしろ・・・。2015/02/23