出版社内容情報
ベンヤミンを読むことは“いま”を読むことだ――パリに移ったベンヤミンは,危機のさなかにあってクリーティシュな姿勢をつらぬき,もつれあった糸をたぐって未来への夢を紡ぎつづける.大衆化時代の芸術を考える上で必読の「複製技術時代の芸術作品」をはじめ,生涯の思考の結晶ともいうべき「歴史の概念について」に至る六篇.
内容説明
時代の強風にあおられて、その生の中断を余儀なくされたベンヤミンだが、彼の遺した仕事はこの危機の時代においてますます清新な輝きを放っている。パリ亡命後に書かれた文章のうち、大衆化時代の芸術を考える上で欠かせない「複製技術の時代における芸術作品」など、生涯の思考の結晶ともいうべき「歴史の概念について」に至る6篇。
目次
フランツ・カフカ
複製技術の時代における芸術作品
カフカについての手紙
ボードレールにおける第二帝政期のパリ
ブレヒトの詩への注釈(抄)
歴史の概念について



