出版社内容情報
「ある家族の没落」という副題が示すように,ドイツの一ブルジョア家庭の変遷を四代にわたって描く.単純で生への気迫に満ちた実業家の家庭が代を追うにつれ,芸術的,精神的なものに支配され,人々は繊細複雑になって遂には生への意志力をも失ってゆく.マン(一八七五―一九五五)のノーベル文学賞受賞は主にこの作品によるという.
内容説明
「ある家族の没落」という副題が示すようにドイツの一ブルジョア家庭の変遷を四代にわたって描く。初代当主は一八世紀啓蒙思想に鍛えられた実業家である。代を追うにつれこの家庭を、精神的・芸術的なものが支配し、次第に生活力が失なわれてゆく。