内容説明
イギリスエッセイ文学の精華「エリア随筆」の著者チャールズ・ラムとその姉メアリーがシェイクスピアの戯曲を要約して作りあげた達意の小宇宙。本巻には、「じゃじゃ馬ならし」「ロメオとジュリエット」「ハムレット」など一〇篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
4
1807年初出。「アテネのタイモン」で、「大体、いままで金持ちだったひとが貧乏になったときほど、ひとの諫言(かんげん)に耳を貸したがらず、自分の置かれた状況を信じたがらず、自分の真相を信じようとせず、運命の逆転を信じたがらない」(182ページ)。立場が天から転落すると、人間、気丈に振る舞い、助言を突っぱね、孤立し、自暴自棄になるものなのだろうな。現代日本は社会経済的に没落の右肩下がりだが、運命の逆転を謙虚に認め、先進国から中進国へと転落してもなんとかなるような人生にしていかないと人口は減る一方だろうな。2013/02/08
ぼん
1
何故か上巻に比べて違和感なく読み進められてグッと面白く感じたのが不思議。『しっぺい返し』って読んだことないなぁと思ったら『尺には尺を』だったです。しっぺいってなんだろうと調べたら所謂、しっぺ返しの事なんですね。1個頭良くなった(笑)『十二夜』以降の『アテネのタイモン』『ロメオとジュリエット』『ハムレット』『オセロー』と怒涛の名作目白押しで最後の最後に『ぺリクリーズ』で大団円するのは読書感としてとても気持ちの良いものです。シェークスピアをさらっとさらうにはおススメ。特に下巻は素晴らしいと思います★★★★☆2013/05/17
∠瞳
0
上巻と比べ読みやすい感じがしました。しかし、上巻でも感じたのですが、訳にところどころ違和感がありました。ある意味、原文で読みたくなる作品です。2014/04/30
凛
0
下巻はファンタジー要素は少ないものの、バラエティに富んだ名作たちを一気読みできる。後半に悲劇が続いたところで、ラストに大団円の「ペリクリーズ」を読むとなんともえいない満足感。今度は原作で読みたい。2013/07/02
nokan
0
物語になっているため読みやすかった。2012/12/05
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