出版社内容情報
子殺しの罪に問われて偽証し死刑を宣告された妹の，無実を信ずる姉は，女王に助命嘆願すべく徒歩の旅に出る．敬虔なキリスト教徒であった彼女の真実を貫く勇気と深い愛情は女王の心を動かし，妹は釈放される．やがて姉は幸せな生活に入るが，妹には不幸な運命が待っていた……．作者（1771‐1832）はすぐれた描写で姉妹の生涯を語りつづける．
感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
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ジイニー・ディーンズは、極端な苦しみ のなかにあってさえも、すばらしく明晰 な理解力と、機敏な心の働きを失わなかった（２３頁）。 逆境にあってこそ、人間の真価が現われるという。 わたしも負けないぞ。 スコットランド婦人は、自分が痛風にかかった 敬意をジイニーに話して聞かせた（１５９頁）。 女性でも痛風なんだな。 意外に思う。 第２８章冒頭で、 窮乏と困窮が、悪徳と危険が、 堕落した心を結び、悲しい同盟を作るとある（１６１頁）。 よろしくないな。 2014/05/19
