出版社内容情報
作者は紀元五○年頃ギリシアに生れ,アテネに学び終生プラトン哲学を奉じた.古代を追慕した彼が,二十三人のギリシア人を選びそれに一人ずつのローマ人を配した本書は,道徳的教訓を主題とする異色ある伝記であり,世界歴史の上に大きな影響を与えた歴史書でもある.常に歪められた形で紹介されてきた本書の初めての決定訳.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホームズ
18
この巻ではソロンとテミストクレスが好きかな。特にソロンは学校の授業で立法者としか習わなかったので伝記を読めるのがいいな~(笑)ヘロドトスの『歴史』にクロイソスとの話はあったな~(笑)あ~やっぱり歴史の勉強をもっとしたかったな~。昔のこういった本を読むと人物名に「ー」が多いのに違和感を・・。テミストクレースとか少し読んでいて気になってしまう。外国の名前だから仕方ないんでしょうけどね。2012/12/18
アルゴス
3
第二分冊は、アテナイで改革を行って民主制の繁栄の道を開いたソロンと、ローマで王政を打倒して民主政を開始した「民衆の友」プーブリコラの対比と、外敵ペルシャに対抗するために、アテナイの海軍を増強した将軍テミストクレスと、ローマを占領したケルト人を追い払ってローマを防衛した将軍のマルクス・フリウス・カミッルス。こちらは対比はないが。コミュニティ「古典を読もう」の枠組みで読んだ一冊。2018/01/26
xuxu
1
『ギリシア人の物語Ⅰ』で、テミストクレスという人物に興味をそそられたので。旧字体表記は辛いが、テミストクレスの部分だけ読んだ。テミストクレスと言えば、その名が刻まれた陶片の写真の印象が強く、サラミスの海戦の功労者なのに陶片追放された悲劇の人というイメージだった。それが一気に晴れた。若い頃から型破り。祖国を追われて飛び込んだのは何と宿敵ペルシャ。そこで王に気に入られるのだから恐れ入る。その死には諸説あるようで本書では祖国との板挟みで自害。塩野版では病死。一つ言えるのは彼に悲劇の英雄は似合わないということ。2019/06/21
astrokt2
0
未レビュー2009/05/30