出版社内容情報
朝鮮の文化と伝統美を紹介することに生涯をささげた編者(一九〇七‐八一)が,一九二○年代に東京在住の朝鮮人から採集した口伝民謡のうち童謡を一書に集めたもの.「鳥のうた」「魚や虫」「植物」「父母・兄弟」「諷笑・諧謔」「あそびうた」「子守唄」等に分類・整理され,無邪気な童心と朝鮮各地の風物をつたえる貴重な資料となった.
内容説明
朝鮮の文化と伝統美を紹介することに生涯をささげた編者が、1920年代に東京在住の朝鮮人から採集した口伝民謡のうち童謡を一書に集めたもの。「鳥のうた」「魚や虫」「植物」「父母・兄弟」「諷笑・諧謔」「あそびうた」「子守唄」等に分類・整理され、無邪気な童心と朝鮮各地の風物をつたえる貴重な資料となった。
目次
天体・気象
鳥のうた
魚や虫
植物
父母・兄弟
諷笑・諧謔
あそびうた
雑謡
童女謡
子守唄
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
58
朝鮮詩集に続いての朝鮮童謡集です。こちらのほうがやはりローカル色を感じます。さまざまな音や小物なども地場の感じがよく出ていると思いました。子守唄なども日本とは異なってお国のためとか忠義のためという言葉が出てきてかなり違うと感じました。2015/07/01
壱萬参仟縁
9
寒さ というもの。「おお寒 寒や から竿 小竿 熱(あち)い汁に 酒一ぱい」(41頁)。非常に共感できる、この寒い毎日。僕は養命酒を少し飲んで寝る健康法を実践しております。素朴な、身近な自然をうたった、簡潔なものが多い。知らん という歌。「知らんといわず よくよく 噛んで食え」(144頁)。はい。早食いはデブの素ですからね。2014/02/07
bouhito
5
「何じゃないな」という数え歌が良かった。一つあるのはお天道さんから、二つは目玉・・・五つは指、六つは蝿の足、七つは北斗七星、八つあるのは朝鮮八道まで。大学時代、「一気で終わっちゃ男が終わる。二気、二気、二気、二気、二木ゴルフ」という恐ろしく愚かしい一気飲みのコールがあったことを思い出した。童謡を外国語に翻訳するという試みは斬新。でもやはり難しい。2015/11/21