出版社内容情報
本書は11世紀にあらわれたインド文学史上最大の説話文学集であり,「ウダヤナ王行状記」と「ナラヴァーハナダッタ行状記」を全篇の枠とし,その中にあらゆる源泉から流れ出た物語の大小の河川が流れこんでいる.まさしく物語(カター)の河川(サリット)が注いだ一大海岸(サーガラ)であり,中世ヨーロッパの寓話,説話の源泉でもある.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
63
第二巻には、「ブリハット・カター」と「黄金城物語」が収められている。「黄金城物語」は、妙齢の美女が結婚条件に「黄金城を見たことがある者」という難題を突きつける『竹取物語』と類似した話。人間界ではない高貴な女性が人間界に落とされるというところも似ている。求婚者の男性が最初は見てきたと嘘を言うところも『竹取物語』と似ているが、嘘がばれると、本当に黄金城を探しに出る。彼の冒険譚は、難破したり巨鳥にはこばれたりと『千夜一夜物語』の「シンドバッドの冒険」とよく似ている。2020/04/28
弾十六
0
11世紀の作品。超能力や美女や神や作略がてんこ盛りの物語集。 2004年2月の復刊本で読みました。話が話を呼ぶスタイルは千夜一夜でおなじみですね。翻訳も読みやすいです。激しい感情にすぐ支配されちゃう登場人物たちがインドっぽいです…2015/04/16
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- B・B(23) 少年サンデーコミックス