岩波文庫<br> 紅楼夢 〈4〉 (改訳[版])

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岩波文庫
紅楼夢 〈4〉 (改訳[版])

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  • サイズ 文庫判/ページ数 330p
  • 商品コード 9784003201848
  • NDC分類 923.6

出版社内容情報

才貌ともに秀れた若き貴公子・賈宝玉と彼をめぐる大勢の美しい少女たちとの間に絵巻物さながらにくり展げられる恋物語.これは清朝の権門に生れ育った曹雪芹(一七一五?―一七六三)が一門の栄華と没落の体験の上に築いた「空中の楼閣」であって,実は甘美この上ないこの一大ロマンの裏側には作者の熱い血と涙がこめられているのである.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミュポトワ@猫mode

34
図書館本。相変わらず字が小さくて読むのがつらいですが、この巻は意外に面白かったです。たぶん、陰鬱な内容が少なかったからだと思いますが、最後相当な悲劇になるのがわかってるので、この軽いノリもすぐ終わるんでしょうね、きっと…次の巻もこんなノリなら嬉しいなぁ…あと、この巻まで行くと注釈も少なくなってくるので、読みやすくなってきてるってのもありますwまぁ登場人物が多いのは変わりませんけどねwそういえば、1巻で1度しか出てきてない人、結構忘れてるかもw後半で出てきても誰だコレ状態になりそうwまぁ次巻も後で読みます2019/07/09

かごむし

27
他の本も読まずに「紅楼夢」だけを読む、という生活が1ヶ月ほど続いている。延々と続く日常生活の中から、ドラマを紡ぎ出すかのような繊細で研ぎ澄まされた物語に、心が震えている。「紅楼夢」の舞台は一つの世界でもあるから、書かれたものに圧倒されながら、書かれなかったものを探すような読書でもある。自分の五感をぶつけて味わう読書体験は、この本に出会えてよかったという至福の時間の体験でもあろうか。散漫としたレビューになっているが、もはやこの本の中毒患者を自覚する僕には、言葉で伝えることの難しさも感じる。病気なのである。2017/02/18

みつ

22
この巻では第三十一回から第四十回まで。前半で侍女のひとりが自殺し、親王お気に入りの役者を宝玉が匿ったとして父に打擲され、ついに宝玉は黛玉に思いを打ち明ける(p56)、ということで物語は大きく動くかと思いきや、そうはならず、食(特に蟹を食すくだりが面白い)と遊戯(漢詩を作り骨牌に興じる)に明け暮れるばかり。この巻でも、主人に進言するしっかり者の襲人を筆頭に女性の使用人たちが貴族に入り混じって活気を与えている様は、一種の女官文学かもしれない。ただし『源氏物語』に代表される恋愛要素は希薄。詩歌に興じる様は➡️2024/07/13

壱萬参仟縁

18
宝玉曰く、 「あなたのような、国を治め 世を救う学問こころえたお方が、 こんなところにいらっしゃると、 けがれてしまいますよ」 (49頁)。 ODも環境が厳しいので、 いつしか、研究者よりも 他の職業人になってしまいかねない。 2014/06/24

山陰 柴

2
貴族の家に生まれた10代の若者達とその家に住む嫁、その世話をする使用人等の日常。家父長の賈政、その長男である宝玉と兄弟と姪、親戚、義理の兄弟(妾の子)などの登場は本書の末の賈家系図を元に補足の書き込みをしていかなければわからなくなる。使用人の自殺、讒言によって恐ろしい折檻を受ける宝玉。その幕が閉じられ場面は菊が咲く頃の詩会の漢詩の披露。押韻をつけ七言詩も解説で理解するのも面白い。園の中の女性の宴会も華やかだ。自分もこの中に入り悠久の時を過ごしているようだ。2022/02/01

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