出版社内容情報
寛政から天保にかけて狸の易者という仇名で有名だった成田源十郎朝辰について述べた表題作をはじめ,近世の人物にかんする論考を集成.どの人物論の中にも対象にたいする愛情があふれている.(解説=中野三敏)
感想・レビュー
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amanon
1
とにかく作者森銑三氏の資料収集への熱意にはまことに頭が下がる。そして、その都度新たな資料を提供してくれる氏の知人その他の人々も、恐らく森氏の熱意にあてられたのに違いない。解説にもあるように、ここで挙げられている人は、今となっては殆ど人口に膾炙しないような人ばかり。そのような人達に多方面からスポットを当て後世にその名を伝えようとする森氏であるが、惜しむべくは戦中にその多くの資料が失われ、森氏が果たすべき仕事が永久に頓挫してしまったことである。2008/10/21
はにゃん
0
☆ううむ、テレビでやっていたので読んでみたが、Wiki以上の内容がなくて残念。奇人変人大集合なのであるが、文体が古いこともあってあまり刺さらなかった。2010/11/01