出版社内容情報
嘉村礒多(1897-1933)は、山口県仁保に生れ、夭折した作家。己の業苦の生を懺悔行の如く刻み、文学に結晶させた。小説は「業苦」から「神前結婚」まで8篇、宗教への憧憬、望郷の想いを語った随想6篇、近角常観、安倍能成ら宛の書簡6通を精選。悩み苦しむ者の生きる光源となる同朋の全貌を伝える。
内容説明
嘉村礒多(1897‐1933)は、山口県仁保に生まれて、東京で夭折した昭和の作家。己の業苦の生を懴悔行の如く文学に刻み、結実させた。「秋立つまで」や「神前結婚」など小説8篇、宗教への憧憬、望郷の想いを綴った随筆6篇、安倍能成、近角常観らに宛てた書簡6通を精選。悩み苦しむ者の生きる光源、同朋となる嘉村文学の髄を伝える。
目次
小説(業苦;崖の下;曇り日;不幸な夫婦;秋立つまで;魍魎;途上;神前結婚)
随筆(すえとおりたる大慈悲心;道徳にあらず業報なり;故郷に帰りゆくこころ;再び故郷に帰りゆくこころ;「上ケ山」の里(山口県)―我が郷土を語る
経机)
書簡(安倍能成宛;嘉村若松宛;小川チトセ宛;近角常観宛)
1 ~ 1件/全1件