出版社内容情報
『ふらんす物語』の諸篇を除けば,帰朝後の第一作といえる『狐』(一九〇九年)から,敗戦後に書かれた『勲章』(一九四六年)まで,それぞれの時期の佳品九篇を収める.幼年期に味わった体験,そして老年に至っての心境を作品化したこれらの短篇からも,孤独を求め寂寥に堪えつつ書きついだ強靭な作家の営為を窺い知ることができる. (解説 竹盛天雄)
内容説明
『ふらんす物語』の諸篇を除けば、帰朝後の第1作といえる『狐』(1909年)から、敗戦直後刊行された『勲章』(1946年)まで、それぞれの時期の佳品9篇を収める。幼年期に味わった体験…そして老年に至っての心境を作品化したこれらの短篇からも、孤独を求め寂寥に堪えつつ書きついだ強靭な作家の営為を窺い知ることができる。