出版社内容情報
1897(明治30)年に創刊された『ホトトギス』は,秋桜子,青畝,誓子,素十ら多くのすぐれた俳人を輩出して俳句界をリードしてきたが,その中心には必ず虚子という存在があった.下巻には『六百五十句』(昭和30年),『七百五十句』(昭和39年)を収め,巻末に,慶弔贈答句126句と索引を付す.(解説=大岡信)(全2冊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
17
以前読んだときにつけたメモを参考に、好きな句をノートに書き写しました。覚えるために。2015/09/16
双海(ふたみ)
16
久しぶりに句集を覗いてみました。私には小難しい本を読むよりも句集や歌集を読んでいるほうが性に合っているようです。2014/07/14
HANA
1
有名な「去年今年貫く棒の如きもの」はこの巻に収録。俳句の良し悪しはあまりよくわからないけど、素人としては前衛的な俳句よりこの様な型に嵌ったものが読んでいて安心するような気がする。もっとも放哉や山頭火みたいな自由律俳句も好きだけど。2010/10/20
charlie_
0
いつ死ぬる金魚と知らず美しき(s21)、尼寺の戒律こゝに唐辛子(s23)、水飲むが如く柿食う酔いのあと(s23)、銀河西へ人は東へ流れ星(s24)、虚子一人銀河と共に西へ行く(s24)、西方の浄土は銀河落るところ(s24)、人生は陳腐なるかな走馬燈(s24)、老人の日課の如く走馬燈(s24)、わが終り銀河の中に身を投げん(s24)。2011/10/16
肉欲棒太郎
0
「恵方とはこの路をたゞ進むこと」 「梅雨眠し安らかな死を思ひつゝ」 「人生は陳腐なるかな走馬燈」 「去年今年貫く棒の如きもの」 「短夜や夢も現も同じこと」 「参りたる墓は黙して語らざる」 「一切を放擲し去り大昼寝」 「春風や闘志いだきて丘に立つ」2019/04/01