出版社内容情報
芭蕉の終焉前後の様子を,門弟や縁者たちの日記と手紙により再構成した,という形で描く偽書.文暁作.偽作とはいえ,正岡子規がこれを読んで感動の涙をこぼして以来俳諧ないし文壇には有名なる存在である.芥川竜之介はこれを土台として彼の「枯野抄」を組み立てた.本書は「花屋日記」の他,その主要材料となった其角の「芭蕉翁終焉記」と支考の「前後日記」と路通の「行状記」を収めている.
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