岩波文庫
浮世床

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  • サイズ 文庫判/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003023013
  • NDC分類 913.55
  • Cコード C0123

出版社内容情報

「浮世床」は「浮世風呂」の姉妹篇ともいうべきものであり式亭三馬の傑作のひとつである.当時中下層市民の寄合場で巷談街説の発生地たる床屋を舞台にして,爛熟期の江戸情趣を巧みに写出している手腕は,尋常滑稽本作者の埒もないものとは同日に論ずべきでないことは,広く読者の識るところである.

内容説明

髪結床の待ち合い時間は、今日も無駄話の花ざかり。美人の品評、猫の名付け相談、それにもちろん噂や悪口。江戸庶民の日常を活写した、「浮世風呂」の姉妹作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

還暦院erk

8
図書館本。大昔、『浮世風呂』読んだことあり。久々の江戸戯作、テンポが良くって素晴らしかった。本書は活字が細かく、時々著者注が二段割りの超微細活字で長々書かれていて往生したけど、全部読んだぞ!「山の神」の嫉妬話とか外を通る女性を「品定め」するとか。隠居は朝早くて丁稚は口さがなくていたずら者(←のしこし山の落書きって…苦笑)、菓子売りの口上、「まぶい」「すてき」が流行り言葉、放蕩息子に苦労する爺さま、居候話、隣に巫女が来て口寄せすると盛り上がる、戒名話、越後節やら三国志話やら。どの人物もキャラ立ってて凄い!2019/07/02

にゃん吉

5
原本が忠実に再現されているようで、なかなかとっつきにくい体裁ではありましたが、読んでみると、かなり面白い。物見高く、口が悪くて、明るくあっけらかんとして、たくましい、江戸の様々な階層の庶民の様子が、生き生きと記されています。登場人物の会話から、当時の娯楽、流行、風俗もよく分かります。浮世風呂も是非読んでみたいのですが、岩波文庫では出ていない…かな?   2021/05/01

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