出版社内容情報
伏姫割腹のおり光を発して飛び散った八個の珠数玉.ゆっくりと物語が進行するに従い,それぞれに一個の玉を持ち八方に生い立った八犬士の面々が,一人また一人と登場してくる.雄大・複雑な筋立て,リズミカルな文章,興趣を添える挿絵が,読者を『八犬伝』の世界へと誘う.作者はこの作品に二十八年の歳月を費やした.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
66
女装担当の信乃には恋人がいて、男色相手に追い回されるのはもっぱら親兵衛。その親兵衛は絵から抜け出した妖虎退治。絵の虎退治ならと、一休禅師も登場するあたり、抜かりがない。一方安房では宿敵との決戦間近。軍師は「智」の犬阪毛野。2018/01/30
マッピー
7
用事がすんだのに帰国が許されない親兵衛。話は変わって虎の絵。目玉は描いていない。「不完全だ。目を入れろ」と政元に言われ、絵描きが虎に目を描き入れたとき、虎が絵の中から飛び出してくる。いろいろあって親兵衛が虎退治に。親兵衛の条件は「虎を倒したら国に帰してくれ」一方関東では、 里見家と八犬士達に恨みを抱いている扇谷関東管領が、周囲の国主たちに声をかけて手を組み、打倒里見ののろしを上げる。それを阻止するために動き出したのが、軍師犬坂毛野。後の物語いかにぞや。そは下の回りに、解き分くるを聴きねかし。2016/09/23
smatsu
3
細川政元は親兵衛の美丈夫ぶりに帰したくなくなり幽閉したらしい。前巻で法事の邪魔をしにきて返り討ちにされた徳用が政元と乳兄弟で、また絡んでくる。親兵衛は京都の五虎と呼ばれる武芸者との試合をし、ついでに徳用も倒す。その頃絵に描かれた虎が出てきて暴れる怪事が起こり(有名な一休さんの逸話とつなげている)、親兵衛が退治に乗り出し、無事納めて帰路につく。一方安房では扇谷定正と里見家との間で戦争が勃発しようとしていた…この戦が山場になるのか?2025/03/20
宗蓮
1
卒論用意
yooou
1
☆☆☆☆☆2005/07/02