出版社内容情報
四○○通を越えようかという蕪村(一七一六‐八三)の書簡の中から,近年新出を含む二四六通を厳選し年代順に編む.人に知られた画家であり,俳人であり,芝居通でもあった蕪村の暮しぶりは,句風からも窺えるように豊かにして洒脱なものであったに違いない.ここに択ばれた書簡の数々が,その芸術と生活とのかかわりを直截に物語る.
内容説明
数多い蕪村の書簡から近年新出を含む246通を厳選し年代順に編集。知られた画家であり芝居通でもあった蕪村の暮しぶりは、句風からも窺えるように豊かにして洒脱なものであったに違いない。択ばれた数々の手紙がその芸術と生活実態を直截に物語る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
8
画家。芝居通(表紙見返し)の著者。原文は読めるが、できれば口語訳も必要。評者にとっては読みにくい。脚注で少しは内容理解に供する。竹林の七賢の一人阮籍で、お気に入りに青眼、俗人に白眼、というエピソードも取り上げられている(41頁)。巌穴の隠君子とは、脚注によると、「世俗を離れて、山中の岩穴などに住む世捨て人」(85頁)。出家の如し。仕込之(の)ものとは、「根底的な素質・教養のある者」(95頁脚注)。人間教育も仕込み。味噌だけではない。掛け軸になるような水墨画(162頁)は傑作。持病は下痢(251頁)という。2013/10/11
AR読書記録
3
まー筆まめさんね。しかしいろんなところに出した手紙がこれだけたくさん残っているのもすごいなぁ。芝居見たりじーさんなっても島原に馴染みの妓がいたり、街の生活を謳歌してらっしゃる感じ。2016/04/08