出版社内容情報
鉢かづき,一寸法師,物くさ太郎.いつしか記憶にとどめている主人公たち.室町から江戸にかけておびただしく作られたこの種の物語は,とりわけ婦女子に読まれ耳をそばだたせ,あるいは絵によって目を楽しませた.本書には,江戸中期大阪の書肆(渋川)が,主たる草子二十三篇を選び刊行したものと,挿絵二百余葉のすべてを収める.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
syaori
40
「御伽」とはお相手=相伴の意で、人のつれづれを慰める話し相手のことらしいですが、そうするとこの『御伽草子』とは人のつれづれを慰める本ということ。確かにこの本に収められている物語はどれもほどよい長さで、深刻になりすぎない内容も、つれづれの慰めにぴったり。物語の主人公も貴族から庶民まで様々で、当時の読者層の広さが偲ばれます。子女の教養の書としても読まれていたようですが、「小町草子」や「物くさ太郎」などの『古今』の仮名序や古今の故事をちりばめた物語を読むと、確かに楽しく知識を増やせそう。…などと思いつつ下巻へ。2017/07/24
まさ
7
「浦島太郎の真相」を読んで、この機会にと挑戦。やはり全編古文はキツい(>_<)高校時代に古文を捨ててたツケですな。あらすじを知らないお話なんかは1/3くらいはよくわからないまま読み進める感じ。下巻どうしよう…勉強だと思って頑張る?2015/10/12
風太郎
6
わからない古語もあったのですが、かなり読みやすいです。終わりが明るい話が多くて、読後感が良いですね。今まで知らなかった物語も多数ありました。今現在の小説も、将来、御伽草子の様にまとめられたりして、未来の人に読まれるのかななどと想像して読んでいました。ただ不満な点が一つ。訳注等が最後のページにまとめてあるので、わからない言葉が出て来ると調べるのが面倒でした。2017/09/23
テツ
3
日本人に広く知られているいわゆる昔話。 『鉢かづき姫』みたいに、苦労した女の子が色々経て幸せになるっていうシンデレラストーリーは昔から人間は好きなんだなきっと。大体のストーリーはぼんやりとでも知っていると思うので、わざわざ現代語訳と照らし合わせずとも苦労することなく読める筈。しかし物語を聞く、読むって行為は凄まじい快楽だなあと改めて思う。知っているお話でもこんなに心踊らせながら読むことができる。死ぬまでに、まだ聞いたことのないような物語に一つでも多く出会いたい。2013/09/18
めっちー
2
室町時代から江戸時代にかけて民衆に向けて書かれた作品を纏めた本。舞台は奈良時代〜平安時代あたりの作品が多い。「御曹子島渡」は義経版のガリヴァー旅行記みたいな話。物くさ太郎はストーカーみたい。七草粥が生まれた逸話もある。一夜を共にしたり、玉の輿に乗ったり、継母は相変わらず意地悪だったり、悲惨な境遇でも美女だと救われる等古今東西変わらぬ所もある。仏教の教えが話のそこかしこに出てくる所は正に民衆向けの作品なだけはある。浄瑠璃や旧仮名旧漢字の作品を読んできた為か、思ったより読みやすかった。挿絵も読む助けになった。2024/10/03
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