出版社内容情報
自分らしい暮らしを探る若者世代など、地方移住が活況を呈している。二〇年以上にわたり、国内唯一の移住相談センターとして、その流れを牽引してきた「ふるさと回帰支援センター」。青森県の移住・交流相談員を務める著者が、自らの経験や、移住者たちの声を交え、移住の歴史的背景、「いい移住」への課題などを考察する。
【目次】
はじめに
第1章 「ふるさと回帰」を目指して――地方移住の広がり
1 ふるさと回帰運動が始まるまで――地方移住をめぐる動き
2 新しい生き方の提案――運動の展開と政府の移住施策
3 東日本大震災、地方消滅から地方創生へ
4 データからみる移住相談傾向の変化
5 ふるさと回帰運動が目指すもの――創業者・高橋公の思い
第2章 移住相談の現場とそれぞれの移住
1 移住相談とは
2 サラリーマンを辞めぶどう農家に――移住体験談と地域の声 その一
3 地方で起業――移住体験談と地域の声 その二
4 移住だけが答えじゃない――様々な相談事例
第3章 地方移住がひらく日本の未来
1 「いい移住」を実現するために
2 地方移住は今――コロナ禍、そして「地方創生」一〇年を経て
3 真の豊かさが感じられる社会へ――ふるさと回帰運動の可能性
参考文献