出版社内容情報
枝廣 淳子[エダヒロ ジュンコ]
著・文・その他
内容説明
気候危機と海洋環境の危機、私たち人類が直面するこの二つの大きな危機の進行に歯止めをかける切り札として、世界的に熱い注目が集まるブルーカーボン。藻場などの「海の生態系」は、陸上生態系の最大10倍もの二酸化炭素を吸収・貯留するとともに、魚など多くの水生生物にとっての「生きるすみか」ともなる。そのしくみや可能性、加速度的に展開する世界の動き、海の豊かさを守り育てることの大切さとその身近な取り組みなどをわかりやすく解説。
目次
第1章 二つの危機
第2章 ブルーカーボンとは
第3章 ブルーカーボンをめぐる世界の動向
第4章 日本のブルーカーボンの動向
第5章 日本のブルーカーボンの取り組みを進めるために
おわりに 私たちにできること
著者等紹介
枝廣淳子[エダヒロジュンコ]
1962年京都生まれ。東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。環境ジャーナリスト、翻訳家。幸せ経済社会研究所所長。大学院大学至善館教授。株式会社未来創造部代表取締役社長。2021年11月、「ブルーカーボン・ネットワーク」を設立、代表に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
100
海洋は人類が排出する二酸化炭素の約30%を吸収し、気候システムにおける過剰な熱の90%以上を吸収して、地球温暖化の影響を低減している。しかし沿岸環境は悪化し続け、1980年頃以降世界のサンゴ礁の約20%が失われた。ブルーカーボンとは、海草・海藻、マングローブ林など沿岸域の海洋生態系を回復・保全・増大させることで、海中の二酸化炭素を吸収・貯留しようとする考え方。オーストラリアやインドネシアでは国をあげて取り組んでおり、日本では2020年Jブルークレジット制度が始まったばかり。薄いブックレットを斜め読み。2022/11/19
香菜子(かなこ・Kanako)
17
ブルーカーボンとは何か: 温暖化を防ぐ「海の森」。枝廣 淳子先生の著書。気候危機と海洋環境の危機。温暖化問題と環境破壊問題。気候危機と海洋環境の危機、温暖化問題と環境破壊問題を解決するにはブルーカーボンが必要。ブルーカーボンを通じて気候危機と海洋環境の危機、温暖化問題と環境破壊問題を解決することが人類の未来につながる。2023/08/18
takao
3
海藻類2022/12/29
ファーストフラッシュ
1
18 地球上の生物が隔離(吸収)する炭素のうち、55%は海洋生態系による 18海の生態系は、熱帯雨林の4倍の速さで消失という試算あり2022/10/26