内容説明
「開かれた司法へ」と言われますが、裁判は身近な存在になったでしょうか？現役裁判官とＯＢでつくるユニークで熱い組織「日本裁判官ネットワーク」が、裁判の基本的なしくみから、裁判用語の謎、漠然とした疑問、離婚や相続など困りごとの当事者になった場合の考え方や裁判官の日常まで、丁寧に、ときにホンネでお答えします。初学者にも最適。裁判の基本的なしくみ、裁判用語の謎、当事者になった場合の考え方など、Ｑ＆Ａ方式で幅広くお答えします。裁判がわかると、人生が深く、面白くなる！
目次
刑事事件編
民事事件編
家事事件編
少年事件編
裁判一般編
裁判官編
まとめ編
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
24
裁判制度について寄せられた質問を現役裁判官や元裁判官の方々が答えていく本。素朴で身近な疑問なのでとても読みやすかったです。よく話題になる痴漢の問題(間違われたら逃げるのではなく身分証明をして、身の潔白を主張するのが適切)、少年は重罪を犯しても罪は軽い(軽いのでなくどう校正させるかに注力して、さまざまな面からの分析、作業・日記・面談・職業教育・高卒認定試験のフォローも)などについて裁判官らしい意見やアドバイスをしている。建前もあるかもしれないが、制度について解説してくれるので感情論よりも有益だと思いました。2021/07/26
ちゃんみー
22
そんな判決に納得できないっ！ということがある。門田隆将さんのノンフィクションを読んで、なんで？！と思うことがある。裁判官は真実を見てるのか！と憤慨することがある。なぜそうなってしまうのかのギモンに答えてくれるのか、この本は、と手に取った。一般の人向けに発信する意図はわかるけど、ちょっと平易すぎかも。2021/05/29
spatz
15
法律は難しいから苦手、だと思ってた。でも今法律のもとで生きていると実感し興味がすごくある。でも思考方法として不得手なのかも。考えてみたら学生時代法律事務所で雑用のバイトしたことあるし、考えてみたら法律事務所(付属)で働いてたんだったわ。条文とか翻訳してたんだわ。子供達は冬休みのイベントで釧路地裁に見学にいきました。小学校のころ、模擬裁判とか。いまちょっと体験しつつあるので、この手のはすごく身近です。裁判は誰でも関係あります。痴漢の冤罪のとき逮捕される可能性が高いから逃げた方が良いのか、とか書いてあります。
てくてく
8
現役裁判官による裁判ガイド。可能な限り易しく書かれている印象があるが、その分つっこみが足らない印象も受ける。それでも裁判官に関する叙述は制限がある中でも頑張って書いているような気がした。2019/09/16
ま
3
薄い本だけどうまくまとめてある。弁論主義と処分権主義を一緒くたにしてるのはどうなんだ？岡口裁判官の件は、もしかしたら心の中では応援してるのかもしれないなーこれくらいの記載が精一杯なんだろなーって印象。2020/07/12
