岩波ブックレット<br> 調査報告 学校の部活動と働き方改革―教師の意識と実態から考える

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調査報告 学校の部活動と働き方改革―教師の意識と実態から考える

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  • サイズ A5判/ページ数 88p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784002709895
  • NDC分類 375.18
  • Cコード C0336

出版社内容情報

長時間労働の一因である部活動指導は、制度上は義務でなく、解放を求める声もある。では、どの世代、専門、経験をもつ教員の負担になっているのか。一方で「やりがい」は何に由来するのか。勤務と意識の実態を、独自調査から描き出す。

内容説明

国際比較でも突出した長時間労働で知られる日本の教師に重くのしかかる部活動指導。9割以上の教師が部活動顧問に就いているが、制度上は義務ではなく、解放を求める声も上がっている。では、どの世代、専門、経験をもつ教師の負担になっているのか。一方で「やりがい」は何に由来するのか。勤務と意識の実態を、独自の全国調査データから描き出す。

目次

はじめに―職員室のタブーに斬り込む(内田良)
第1章 教員の働き方・部活動の実態(太田知彩)
第2章 働き方・部活動における意識の分化(野村駿)
第3章 専門的知識や過去の経験から見た部活動の負担(加藤一晃)
第4章 学校のウチとソトの関係性と教員の働き方(上地香杜)
おわりに―魅力ある仕事だからこそ(内田良)

著者等紹介

内田良[ウチダリョウ]
1976年生。名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授。博士(教育学)。専門は教育社会学。研究関心は学校安全や部活動・働き方改革

上地香杜[カミジコト]
1990年生。名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士後期課程。専門は教育社会学。研究関心は地方からの大学進学

加藤一晃[カトウカズアキ]
1991年生。名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士後期課程、日本学術振興会特別研究員。専門は教育社会学、特別活動論。研究関心は戦後文化部活動の歴史

野村駿[ノムラハヤオ]
1992年生。名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士後期課程。専門は教育社会学、労働社会学。研究関心は夢追う若者のライフコース形成

太田知彩[オオタカズサ]
1993年生。名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士前期課程。専門は教育社会学。研究関心は海外留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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とよぽん

31
副題に「教師の意識と実態から考える」とある。ある程度の規模の調査を基にまとめられたものだが、実際に学校現場で教員をしている者としては、まだ実態とは離れた調査結果だと思う。この名古屋大学の研究者グループの調査と提言を、今後さらに全国へ広げていってほしい。時間外勤務時間を月45時間以内に抑える、という目標(?)が報道されたが、それを実現するためには、現在の2倍の教員が必要になる。できるわけがないと思う。教育予算の乏しい日本で。2018/12/23

Hachi_bee

5
p.83の最後の3行が重い。しかし、まずは保護者が理解しなくてはならないと考える。p.54第1行に付けられている注(2)も重要。学校の現状を、教員を養成する側がきちんと把握し、要請されている学生に伝える努力をするべき。 本書の趣旨とは異なるが、13%以上の教員が仕事にやりがいを感じておらず(図2-2)、部活動の顧問が楽しくない教員が40%弱いる(図2-7)状況は、教員にとって不幸だと思う。職員集団・管理職・設置者が協力して、この数値を改善することが急務ではなかろうか。2020/08/02

みさと

4
教員の半数以上が過労死ラインを越えて働きすぎていると問題提起されるようになったのは最近のこと。特に、休日返上で奉仕するのが当たり前とされる部活動の顧問を希望しない自由が保障されるべきだとの、現職教員の訴えがネット上でなされ話題となった。では、当の教員たちは部活動や働き方に関してどんな意識を持っているのか、全国調査で追った結果についてまとめている。やりがいを感じることと苦痛を覚えることの境目はどこにあるのか。教員の年代、ジェンダー、専門の別、そして保護者からの期待という軸でまとめたとき、興味深い結果が。 2018/12/27

寿児郎

3
働き方改革を、教員の意識だけに期待するのではなく、職員室の外側から変えるために行われた意識調査。 「過労死というのは、本人がどれほどその仕事が好きだったのかに関係なく、等しく人の命を奪っていく」(pp.82-83)という言葉はドキリとさせられた。 調査結果とその考察があまりに予想通り過ぎるきらいもあったが(その分読みやすくもあるが)、たくさんの過労死犠牲者を見てきたという編者の熱い想いが、データに昇華されているのが伝わってきた。 教員の働き方改革の鍵は、「保護者」と「教育行政」である(pp.83-84)。2019/03/08

HIDA

3
時間外労働が月80時間以上、つまり「過労死ライン」で働き続ける労働者が全体の6割を超える。まさに学校は地獄のような職場である。 しかし、9割以上の教員が「やりがい」を感じて働いている。「子どものため」という呪文が、過労死ライン上の教員を労働へと突き動かしている。 本書は現役教師への部活動に対するアンケートをもとに、学校教育における部活動の負担について数値として明確にした。部活動は「体育」「徳育」に資するだろう。しかし、現代の学校教育は「知育」の重要性を考え直すべきだ。こんな反知性主義の世の中なのだから。2018/12/25

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