内容説明
「震災を機に社会のあり方が見直されるだろうと思ったのに、こだわっている人はおかしいという風になってきた」「なら私たちはおかしい人だね」。旧日本植民地に育った91歳・反骨の画家と、旧植民地の末裔である在日三世が、歩んだ道、不良品たる古今の“男文化”の罪悪、3・11以降の社会の空気について縦横に語り合う。
目次
1 戦争と植民地の時代を生きて(一九二〇年代の神戸に生まれて;戦争への道、満州事変;アジアとの出会い;ハルビン、歴史が通った駅;戦争と美術学生;抵抗の芸術;植民地に刻まれて―悲しみの「恨」)
2 3・11、そして二つの選挙へ(現実を超えた現実、3月11日;国境を越えた、出会いの連鎖;アートと「運動」;二〇一三年の社会の「空気」;社会の病理が深まっている;きつねの幻術に目を凝らす)
著者等紹介
辛淑玉[シンスゴ]
1959年東京都生まれ。在日三世(韓国籍)。人材育成コンサルタント。1985年人材育成会社「香科舎(こうがしゃ)」を設立。企業内研修、インストラクターの養成、マニュアル制作などを行うかたわら、テレビ出演、執筆、講演も多数こなす。2003年第15回多田謡子反権力人権賞受賞
富山妙子[トミヤマタエコ]
1921年神戸市生まれ。画家。大連、ハルビンで少女時代を過ごす。女子美術学校中退。戦後、炭鉱、鉱山や慰安婦、光州事件、そして自らの戦争体験をテーマにした作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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