出版社内容情報
2008年に亡くなった加藤周一氏は,友人たちとの雑談を好んだ.本書は,市民サークル凡人会メンバーと2000年12月に交わした雑談の記録である.原発,全共闘の評価から「世界平和」の怪しさ,フランスのカブト虫にいたるまで,繰り出される質問に,縦横無尽,軽やかな言葉の端々に,加藤周一のエッセンスが詰まっている.
内容説明
凡人会とは、1997年に東京で発足した市民サークルで、2007年までに60回の勉強会をおこなった。その勉強会に招かれた加藤周一氏は、この会を気に入り、年に1回程度、ゲストとして参加、自由な対話を対しんだ。本書は、2000年12月に上野毛の中華料理店で行われた対話の記録である。そこには、阪神・淡路大震災(1995年)や東海村JCO事故(1999年)を踏まえ、原発、核、震災について語る加藤氏の姿があった。
目次
はじめに―等身大の加藤周一さんの魅力
1 原子力と「世界平和」
2 フランスのカブト虫
3 「いつの日か我らうち勝たん」
著者等紹介
加藤周一[カトウシュウイチ]
1919~2008年、評論家。東京大学医学部卒業。医学博士。学生時代から中村真一郎・福永武彦らと「マチネ・ポエティク」結成。1947年中村・福永との共著「一九四六・文学的考察」で注目される。以後、日本のみならず、ドイツ、カナダ、アメリカ、中国などで教鞭をとりつつ、多くの評論を発表する。九条の会呼びかけ人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
ぼーくー
toshokan-no-hito
dani
愛希穂