岩波ブックレット 運命を生きる―闘病が開けた人生の扉

浅野 史郎【著】

岩波書店（2012/05発売）

• サイズ A5判／ページ数 79p／高さ 21cm
• 商品コード 9784002708355
• NDC分類 289.1
• Cコード C0336

内容説明

２００９年５月、ＡＴＬ（成人Ｔ細胞白血病）発症。著者は、この「強敵」との戦いを運命と受け止め、勝利した。そしていま、ＬＩＦＥ―命、生活、人生―の新たなステージへ。エルヴィス・プレスリーの音楽との遭遇から厚生省入省、仲間たちとともに障害福祉の改革にかけた熱き日々、知事や大学教員としての職責と使命など、運命に寄り添い、困難な課題に挑戦して乗り越え、その中で多くの人と出会うことで開かれてきた自らの人生を綴る。

目次

第１章　史郎少年とエルヴィス（「こいづ、誰の何つう歌っしゃ？」；厚生省に入省できてよかった）
第２章　障害福祉との出会いが人生を変えた（北海道庁で障害福祉の道へ；障害が重いほど、できることが毎日増えていく　ほか）
第３章　運命と使命―知事、そして教授職に就く（宮城県知事選、出馬決断までの苦しい、つらい一週間；当選、そして「改革」の日々　ほか）
第４章　戦いに必ず勝つぞ！（闘病の始まり；Ｒｉｇｈｔ　Ｐｅｒｓｏｎｓにより治療を受けられる幸運　ほか）
第５章　病気が与えてくれたもの―「チャレンジド」の一人として（「さあ、これを撥ね返してごらん」；村木厚子さん―「チャレンジド」同士の再会　ほか）

著者等紹介

浅野史郎［アサノシロウ］
１９４８年生まれ。宮城県仙台市出身。慶應義塾大学総合政策学部教授。１９７０年、東京大学法学部卒業後、厚生省入省。社会局老人福祉課長補佐、在米日本大使館一等書記官、年金局企画課長補佐を経て、北海道庁福祉課長。厚生省児童家庭局障害福祉課長、生活衛生局企画課長などを歴任して２３年７カ月務めた厚生省を退職。１９９３年宮城県知事選挙に出馬、当選。２００５年１１月に任期終了にて勇退するまで、３期１２年間、宮城県知事を務める。２００６年４月より現職（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[壱萬弐仟縁]

浅野先生は、あまり勉強しなかったが運よく公務員試験を合格したようだ（１０頁）。貢献重視型人間観（１５頁）は、どうも逆差別的な感じがした。障がいをもつ人もなにがなんでも貢献しなければならないのか、という意味においてである。存在そのものに価値があるとの発想ではないので。頭髪も抜けてしまった著者の風貌もこの間テレビで拝見し、痛々しさを覚えた。54頁写真の著者は別人のようである。病気と闘うには、並大抵のことではできないのだ、と改めて思わされる。評者も薬を服用し続けているが、なんとか克服しないといけない。

2013/05/24

[ゆぅか]

同じ病気のキャリアなので、どのようにキャリアと知ったときから発病・治療を乗り越えたのか知りたかった。運命は向こうからやってくる。そのときに対峙するしかない。

2013/09/21

[相棒マニア]

この本の発売日、2000年1月1日だよ。この本はあなたも読んで下さい。

2005/01/01

[Na]

浅野先生の最新著書。出版パーティーでいただきました。文章からは、闘病前の勝利宣言通りに大学に戻って来た著者の生命力を感じます。また、ストレートな文筆で、闘病生活で見えて来た「生きるとは何か」が綴られており、なぜ自分がいるのか、という永遠のテーマを考えるきっかけを与えてくれます。ぜひご一読を。

2012/06/17

[伊達者]

官僚時代，宮城県知事の時代，病後の今と浅野氏の人生は波乱に富んでいる。宮城県政も波乱の連続。今は自衛隊指揮官が幕僚なしで暴走を重ねている。浅野さん，意見しやって下さい。

2012/05/27