岩波ブックレット
原発をどうするか、みんなで決める―国民投票へ向けて

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  • サイズ A5判/ページ数 64p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784002708218
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0336

出版社内容情報

これから原発をどうするかは、主権者である一人一人の国民が考え、決めるしかない。そのためには国民投票が不可欠だ。なぜ政党政治に委ねることができないのか。衆愚に陥る危険はないのか。日本のデモクラシーと政治文化にとってどんな意味があるのか。「原発」国民投票の意義と可能性について、五人が徹底討論する。

内容説明

これから原発をどうするかは、主権者である一人一人の国民が考え、決めるしかない。そのためには国民投票が不可欠だ。なぜ政党政治に委ねることができないのか。衆愚に陥る危険はないのか。日本のデモクラシーと政治文化にとってどんな意味があるのか。「原発」国民投票の意義と可能性について、5人が徹底討論する。

目次

政党政治で「原発」が争点化されない理由
日本の政治文化を変えなくてはならない
ポピュリズムという批判にはこう答える
新しい市民自治をスタートできるか
「原発」国民投票をどうやって実現させるか
座談会のあとで―東京都と大阪市でのスタート

著者等紹介

飯田哲也[イイダテツナリ]
1959年生まれ。環境エネルギー政策研究所所長

今井一[イマイハジメ]
1954年生まれ。ジャーナリスト

杉田敦[スギタアツシ]
1959年生まれ。法政大学教授。政治学者

マエキタミヤコ[マエキタミヤコ]
1963年生まれ。ソーシャルクリエイティブエージェンシー「サステナ」代表

宮台真司[ミヤダイシンジ]
1959年生まれ。首都大学東京教授。社会学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

21
都知事選では脱原発候補は敗れた。まだ東京の人は五輪に気を取られ、自分のこととして考えて投票する人が居ないのだろうか。もはや、除染にしろ放射能漏れ防止にしろ、東電だけでは手に負えない。最悪、再稼働しても他で事故が頻発するなら、環境難民として第三国へ逃げる以外なくなる時代も来るかもしれない。極論は承知だが。日本には共同体自治がない、と宮台教授は指摘される(8頁)。自治能力が国家の指示なくして発揮できないのは困る。全国に原発が散在する現状からすると、国のゆくえを大きく規定する原発への賛否は国民投票が妥当だろう。2014/03/07

takeapple

12
2021年となり東電の原発事故から10年経ったが、未だ国民投票も住民投票も行われず、相変わらず直接民主制は衆愚政治だ、ポピュリズムだとの的外れな批判が多い。これは電気だけの問題でなく、今後の社会のあり方生き方についての重要な提言なんだと思う。宮台さんが言っているように、〈任せて文句を言う社会〉から〈引き受けて考える社会〉へ!〈空気に縛られる社会〉から〈知識を尊重する社会〉へ!〈行政に従って褒美を貰う社会〉から〈善いことをすると儲かる社会〉へ!と言うことなんだな。2021/09/26

ベランダ

3
変革のキーワードがわかった。民主主義だと思っていたものが、本当にでたらめで、これから本当の民主主義を身につけていく。そのプロセスに住民投票は格好のツールになる。支配されてきた側も、してきた側も共依存関係を捨て、成熟した関係を作っていく時がきた。2012/06/11

Yasuaki Miyamoto

2
もっと多くの人に考えてもらうきっかけとしての国民投票というは、大変良いと思います。2013/11/03

乱読家 護る会支持!

2
国民投票については、今まではやや否定的な考えを持っていました。なぜなら、日本人の民意を信じられないから。でも、国民投票によって、考える国民、選択した責任を自ら引き受ける国民に一歩でも近づくという意味で、国民の教育という意味で、やるべきやね!って考えに変わりました。2012/02/08

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