岩波ブックレット<br> 原発と日本の未来―原子力は温暖化対策の切り札か

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岩波ブックレット
原発と日本の未来―原子力は温暖化対策の切り札か

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  • サイズ A5判/ページ数 64p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784002708027
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0336

内容説明

温暖化対策のため、CO2削減の切り札として、一躍クリーンにイメージチェンジを遂げた原子力発電。再処理、最終処分、低稼働率、地震災害など、国内に多くの課題を抱える一方、インドやベトナムなど海外への国策的輸出がめざされている。その政策を問う。

目次

1 原子力論争における冷戦時代の終焉
2 停滞する世界の原子力発電
3 難航する日本の原子力発電
4 日本の原子力政策の不条理
5 原子力発電と地球温暖化

著者等紹介

吉岡斉[ヨシオカヒトシ]
九州大学副学長・同大学大学院比較社会文化研究院教授。科学技術史・科学技術政策。1953年生まれ。東京大学理学部卒、同大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学。和歌山大学助教授などを経て現職、内閣府原子力委員会専門委員、経済産業省総合資源エネルギー調査会臨時委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山口透析鉄

23
ETV特集で故・吉岡斉氏が取り上げられていたので購入しました。 電子版は第2刷(2011年7月)をベースにしています。 日本の原子力産業の成り立ちをざっと振り返り、経済合理性の観点から、自立した産業たり得るか?といった観点からもかなり丁寧に要点が述べられています。 もとより原子力発電は排熱まで発電量に含めるような統計的欺瞞が大前提にあり、国策民営でしかないことが暴露されています。 東芝が上場廃止され、ベトナムへの原子力発電所の輸出停止、もんじゅの廃炉からしても結論は明らかです。廃止しかないです。2024/05/03

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

6
温暖化や経済性などで原発が他の発電よりも優位なのかを示しながら、原発が抱える問題点をいろんな角度から示す。単に原発は危険というだけでない論点は新鮮だった。なかでも、核兵器をつくる技術を持ち続けることが、原子力事業のなかに位置づけられているというのは驚き。そのことの是非も含めて考えるきっかけになる一冊だった。2011/04/03

takeapple

5
3・11の直前の原子力発電をめぐる情勢について内閣府原子力委員会専門委員や経産省総合資源エネルギー調査会臨時委員などを歴任され、科学技術が専門の九大副学長の吉岡斉が原発の危険性、不経済性から早急に脱原発の道を進むべきという主張している。原発推進をしている国は、京都議定書を全然守れず、二酸化炭素排出が多かったり、増やしていたり(アメリカ、日本、フランス)反対に脱原発路線の国(ドイツ、スウェーデン、イギリス)は京都議定書よりも二酸化炭素の排出削減に成功しているとの記述も興味深い。2011/05/05

どりたま

3
原子力発電事業に多くの税金が使われていることは知らなかった。この本を読むと政府の手厚い支援があるから原子力発電事業が成り立っているらしい。メリットよりリスクが大きすぎて事業として無理があるのだろうか?政府も東日本大地震で180度方向を変える必要に迫られることは間違いないが、国民も真剣に考える必要があると思います。メディアにはもっと有益な情報の提供を…2011/04/18

AKRDykk

2
図書館本。第1刷は2011年2月。東日本大震災の1か月前である。吉岡は批判的に、原子力発電を経済・安全(ひとたび事故が起きると途轍もない負担がのしかかる)・環境の観点から評価していく。発刊された時期を鑑みると「最新」の情報が揃っており、海外の事情についても説明していて、2010年における現況を把握することができるだろう。面白いのはドイツの原子力政策で、脱原発への移行を緩めた動向を記している。あの震災における、福島の原発の件で急展開を迎えることになることを踏まえると、その箇所はじっくりと読んで考えたくなる。2024/03/22

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