岩波ブックレット
それでもテレビは終わらない

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 79p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784002707976
  • NDC分類 699
  • Cコード C0336

出版社内容情報

テレビ草創期から制作者として画期的な番組作りを試みてきた村本良彦。彼の作品に影響・触発された著者たちが、テレビがまだまだ秘めている可能性、地方発のドキュメンタリーの力、いまこそ必要とされているテレビのあり方などを綴る。

内容説明

テレビ草創期から制作者として画期的な番組づくりを試みてきた村木良彦氏。彼の作品に影響・触発された著者たちが、テレビがまだまだ秘めている可能性、地方発ドキュメンタリーの力、いまこそ必要とされているテレビのあり方などを綴る。

目次

テレビとは何か―村木良彦が問い続けたもの
是枝裕和氏インタビュー テレビは、どこにいくのか
いまここにある希望―地方の時代のドキュメンタリー
未完のメディア―いまテレビに問うべきこと
シンポジウム テレビメディアの可能性―村木良彦の思想を手がかりに

著者等紹介

今野勉[コンノツトム]
演出家、脚本家。テレビマンユニオン取締役、放送人の会代表幹事。1936年生まれ。59年ラジオ東京(現・東京放送)入社、『七人の刑事』などの演出にたずさわる。70年仲間とともにテレビマンユニオンを創立。『遠くへ行きたい』などを演出。ドキュメンタリードラマ『こころの王国・童謡詩人金子みすゞの世界』(95年)で芸術選奨文部大臣賞受賞。他にイタリア賞、放送文化基金賞個人賞など受賞多数

是枝裕和[コレエダヒロカズ]
映画監督、テレビディレクター。1962年生まれ。87年テレビマンユニオンに参加。主なテレビ作品に『しかし…』(91年/ギャラクシー賞優秀作品賞)、『記憶が失われた時…』(96年/放送文化基金賞)。95年初監督した映画『幻の光』が第52回ヴェネツィア国際映画祭で金のオゼッラ賞等を受賞。2004年『誰も知らない』がカンヌ国際映画祭にて最優秀男優賞を受賞

境真理子[サカイマリコ]
桃山学院大学国際教養学部教授。1952年生まれ。北海道テレビ、東京メトロポリタンテレビジョンでディレクター、プロデューサーを務めた後、日本科学未来館でメディア設計を手がける。2008年から現職。専門は、メディアリテラシー、映像論、ジャーナリズム研究。85年、ドキュメンタリー『ロウ管をうたった』で「地方の時代」映像祭優秀賞を受賞。2009年まで「地方の時代」映像祭審査委員。BPO青少年委員会メンバー

音好宏[オトヨシヒロ]
上智大学文学部新聞学科教授。1961年生まれ。上智大学大学院博士課程修了。日本民間放送連盟研究所、上智大学助教授、コロンビア大学客員研究員などを経て、97年より現職。専門はメディア論、情報社会論、衆議院総務調査局客員研究員も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

57
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/11/post-56fd07.html 今野敏は「七人の刑事」の担当者だったのですね。是枝裕和は、ちょうど「誰も知らない」で有名になった頃の本です。2022/11/29

nbhd

16
是枝さんがカッコいいことを言っているのでそのまま書き写す。「メッセージが先にあるわけではない。『思考のプロセス』ですね。いろんなものに出会って、自分がどのように感じ、どう変化していくか、ということが、ものをつくりながらわかるのです。基本的には、何か自分がすでに知っていることを人に伝えたいと思って撮るわけではない。わからないことを、自分が探求していって、最終的にわからなかったという結論になるかもしれないけど、その出会いから最終地点のあいだで、自分がどのようなものに『ふるえ』たのかを、描いている。」2020/11/24

uD

12
タイトルから「テレビの必要性・発展性を説いているのか」あるいは「テレビは悪質なものなのに消えない理由について書かれているのか」どちらか楽しみにしながら読みました。 後者の要素はほとんどありませんでしたが、一番強かったのは「テレビのあるべき姿」についてでした。 報道・取材の姿勢や意義などなど… 本気でテレビを良い物にしようと考えている人もいるのですね。 でも残念ながら無料で視聴できる限りそれは不可能なのでは?と… テレビを見ると脳に良い! みたいな内容の本ってないのでしょうか? あったら読んでみたいな。2018/04/29

Yonowaaru

1
「テレビには何が可能か」。日本に来るまで「だって、テレビはテレビじゃん」と、あまりまともに取り合わずに一蹴だったこの質問を、ここまで面白く読めるようになるとは。村木良彦と「地方の時代」映像祭は二年前この中にも書いている音先生の誘いで訪れ、今野さんも見た覚えがあるけれど、ここまでの歴史を今回初めてちゃんと知っていくことで、改めてドキュメンタリー映画のある生活を送りたいと思った。驚くぐらい濃密な80ページ。2021/09/13

doji

1
テレビをメディアとして映画よりも下に見てしまっていた部分がじぶんにあったので、是枝さんのポジティブな発言にははっとさせられた。パブリックである特性や、組織としてのクリエイティブなど、気になるキーワードばかりだったので、テレビについて考えるいいきっかけとなる本だと思う。2018/05/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1381283
  • ご注意事項