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岩波ブックレット
爆撃

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  • サイズ A5判/ページ数 69p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784002707884
  • NDC分類 936
  • Cコード C0036

内容説明

2010年1月に急逝したハワード・ジンの遺著を、原爆投下から65年のこの夏、日米で同時刊行する。第二次世界大戦時、爆撃手として参戦していたジンは新型爆弾投下の報に喜ぶ。しかし後に広島を訪れその被害を知り、自らの過ちに気付く。「人間の肉体を通して感じ考えることにしたがって行動すること」を説く、不屈の反戦家のこのメッセージを、わたしたちは、いかにうけとめるか。

目次


ヒロシマ―沈黙をやぶる
ロワイヤン爆撃

著者等紹介

ジン,ハワード[ジン,ハワード][Zinn,Howard]
1922年生まれ。政治学・歴史学。第二次世界大戦でヨーロッパ戦線に従軍。戦後、ニューヨーク大学で学士号、コロンビア大学で修士・博士号を取得。2010年1月に急逝

岸本和世[キシモトカズヨ]
1933年生まれ。同志社大学神学部卒業。日本基督教団事務局幹事を経て札幌北光教会牧師などを長年務める。TUPメンバーの一人

荒井雅子[アライマサコ]
1960年生まれ。上智大学フランス語学科卒業。翻訳業。TUPメンバーの一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

扉のこちら側

32
初読。2014年93冊め。反戦の歴史家ハワード・ジンの遺作。彼の原点となるヒロシマとロワイヤンの爆撃について。「人間の肉体と感覚を通じて感じ考えることに従って行動する」2014/02/15

おおかみ

10
ハワード・ジンは、8月6日の原爆投下の報道を目にした時の自らの反応を覚えているという。それは「対日戦争の終結を予告するもの」であって「うれしかった」(8頁)。やがて現実を知る。自身もロワイヤン無差別爆撃に参加した歴史家の言葉は、圧倒的な説得力を帯びる。65年目のこの夏、日米で同時刊行されたことの意義も含め、重く受け止めたい。2010/09/18

Mizhology

7
ロイヤル・ストレート・フラッシュという言葉に衝撃を受けた。確かに切り札として核兵器を創った成功を国内でも限られた人々が熱狂していたかもしれない。広島の原爆記念館のパネル前で立ち尽くしたのを思い出した。strikeと刻印されたキノコ雲写真を見つけた時以来の衝撃。語学の成り立ちの違いなのか、価値観の違いなのかわからないが、軽すぎる表現を、国を動かす人々が使うのはどうなのだろう? だから、争いが無くならないとも受け取れる。わずか64ページの本文だけど、中身が濃い。読んで良かった。2014/05/04

アキ

7
停戦協定の推移を無視して、居ないに等しいドイツ兵に対する攻撃の名のもとに市民が標的となったフランス・ロワイアン。暗号電文の傍受で降伏受諾への情報に接しながらも意図的に無視し、投下された2つの原子爆弾。その他、木造民家と市民を標的として考えられた日本への焼夷弾(のちのベトナムではナパーム弾)爆撃という新しいオプション、テロへの報復攻撃として誤って結婚披露宴の頭上を襲ったアフガンの例にも言及。著者はアメリカの歴史家であり、大戦中は爆撃手としてB17爆撃機に搭乗、本著で自らが省みるロワイヤン爆撃に参加している。2014/03/04

yooou

7
☆☆☆☆☆ 戦争に道義的理由があるなんて全くの戯言。まして暗殺なぞには。2011/05/02

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